十津川警部・高橋英樹「人生は線路に似ている」最新作の舞台は“新十津川町”
「西村京太郎トラベルミステリー72」あらすじ
大学教授・大島が都内の路地で何者かに刺殺され、警視庁捜査一課・十津川警部(高橋英樹)と亀井刑事(高田純次)が臨場する。
第一発見者によると、被害者は「十津川…」と言い残して息を引き取ったという。大島は“ミトコンドリア学”の第一人者として有名な人物だったが、十津川はまったく面識がない。
戸惑いながらも捜査を始めた十津川は、現場付近の防犯カメラに不審な男の姿が映っていたことをつかむ。
手掛かりを求め、准教授・早瀬由美(黒谷友香)や研究を支援していたバイオ関連会社社長・中園宏司(中村俊介)に事情を聴いた十津川らは、驚きの事実を知る。
防犯カメラに映っていた男は、2人の幼なじみ・赤池庄五郎(松尾諭)に違いないというのだ。
由美、中園、赤池の3人は北海道・新十津川町の出身で、3人は永遠の友情を誓っていたが、由美と中園は大学進学を機に上京。赤池だけが、地元に残って農業を継いだという。
赤池は熱心に品種改良に取り組んでいたため、由美が農作物に詳しい大島教授を紹介したのだが、大島は品種改良の相談のために度々訪ねてくる赤池を“十津川のヤツ”と疎んじ、彼の取り組みを“小学生の自由研究レベル“とさげすんでいたらしい。
大島教授が絶命寸前に残した言葉=「十津川」とは、赤池のことなのか。