<BG>木村拓哉“章”の最強バディ、斎藤工“高梨”が放つ存在感
斎藤工の放つ存在感
ボディーガードとして「誤差なし」の確認とともに、息の合ったやり取りを見せている高梨と章。クライアントを護るという、ボディーガードの使命感を抱いているのは同じだ。
高梨は章のことを「おっさん」呼びしたり、突っかかったりもする。演じる斎藤は、笑顔を封印してぶっきらぼうな役どころを前作に続いて好演。本話ではなかったものの、見事なアクションも話題だ。章との会話劇の中や、例えば第4話では恋人関係にあったまゆ(菜々緒)が劉(仲村トオル)とうわさされていることを知って動揺する場面など、クスっと笑えるところも緩急のある演技でうまく表現している。
前作ではボディーガードとしてチームで一丸となる様だったが、今回はがっつりとバディとして木村と組んでいる斎藤。コロナ禍で撮影が中断されるという今までにない経験もあったが、その間にも連絡を取り、信頼関係を築いていたという。その時間も通して、卓越したスキルをもつ主人公・章を支える高梨の人物像をしっかりと作り上げ、存在感を放っている。
第4話で、章の後を付け回す謎の男(中村織央)の存在に気づいた高梨。「自分でまいた種だから自分で解決する」と言う章に、高梨は「いい加減にしてください! 俺、ただ飯食うためだけについてきたわけじゃないです」とラストで迫った。そのせりふが意味するところが、クライマックスにつながるに違いない。