「大江戸もののけ物語」で妖怪役の本郷奏多、“珍しく強めの身体能力を持った役”に大興奮<インタビュー>

2020/07/17 11:57 配信

ドラマ

「大江戸もののけ物語」より(C)NHK (C)「大江戸もののけ物語」製作委員会


マルチな俳優として息長く


――本郷さんは「大江戸もののけ物語」のほかに、7月11日放送の特集ドラマ「56年目の失恋」、放送中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」と、同時期にNHKのドラマに3本出演されますね。

NHKさんが3つも!うれしいですね。おじいちゃん、おばあちゃんに胸を張って言えます。NHKに出ると褒めてくれるんですよ。それぞれキャラクターも全然違っていて、いろんなことをやらせていただけました。

――中でも大河ドラマの出演は反響も大きいんじゃないですか?

はい。「大河出るんだ、おめでとう」という声をかけてもらうことが多くて。「本当に特別な作品なんだな」「素晴らしい、伝統ある作品に出させていただくんだ」ということを、周りの反響で改めて感じました。キャストも隅から隅まで、日本を代表する方々で。僕が主座で、錚々たる方々が「ははー」ってしてくださるんですよ。やる前は冗談で「さぞかし気持ちいいんでしょうね」なんて言っていたんですけど、実際にやってみると、めちゃくちゃ気持ちが悪いです(笑)。でもなかなかできない経験なので、楽しんで演じさせていただいていますし、そういった方々の演技を間近で見て、勉強させてもらっています。

――「大江戸もののけ物語」「麒麟がくる」「56年目の失恋」。それぞれのキャラクターの見どころを教えてください。

「大江戸もののけ物語」の天の邪鬼は、徐々に一馬に心を開いて、成長していきます。そういう“人間らしさ”……妖怪だけど……を見ていただければと思います。「麒麟がくる」の近衛前久は若くして関白という位についている人物。頭がよくて、自分が関白という立場にいることに甘んじていないんですよね。中間管理職のような立場で、一緒にいる人によって変わる役だと思うので、いろんな顔をお見せ出来たらと思っています。

「56年目の失恋」では、中条あやみさん演じる主人公・中川沙織がタイムスリップした過去で、恋心を抱くシェフ役。これまたすごくカッコいいキャラクターなんですよ。クールで、誰に対しても優しくて懐が広くて、悪い要素が一つもない!脚本を読んだときに「すごくカッコいいな」という印象を持ったので、見ていただいた方にもそう思ってもらえたらいいなと思っています。

――本当にキャラクターも時代も全く違う3役ですね。

これからもいろんな役柄に挑戦していきたいですね。ゴリゴリの悪役も楽しいし、たまには「56年目の失恋」みたいな正統派な役や、日常を描いたような作品の登場人物もやりたい。いろんな役ができるマルチな役者として、とにかく息長くやっていけたらと思っています。