『役者冥利に尽きる』草なぎ剛が大河ドラマ「青天を衝け」出演決定を語る【連載コラム】
2021年の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほか)への出演が決定した草なぎ剛。月刊ザテレビジョンで連載中の「草なぎ剛のお気楽大好き！」では、演じる役柄や撮影を前にした期待について、さらに愛犬・クルミちゃんの2匹の子供との別れについて話してもらいました。
徳川家最後の将軍を演じる草なぎ「役者冥利に尽きる」
2021年放送の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほか)に、徳川慶喜役で出演することになりました。慶喜は徳川15代目、最後の将軍。主人公は吉沢亮さん演じる渋沢栄一で、彼の目線で描かれる作品なんだけど、栄一とたくさん芝居どころがある重要な役になると思う。
大河は三谷幸喜さん脚本、(香取)慎吾主演の「新選組！」(2004年NHK総合ほか)に榎本武揚役でワンシーン出させてもらったことはあるけど、ほぼ初めてのようなもの。今回、将軍になる前の若い頃から演じるので、少し前から馬に乗る練習にも通っています。映画「BALLAD―」(2009年)で習ったときと同じ場所。長く馬に乗ってなかったから結構怖くて。それも役に近づく一歩だよね。始動した！って感じです。
台本は第4話までいただいてます。歴史はあまり詳しくないけど、読んでいると引き込まれる。最初の方は、僕はすごく出番が多いというわけではないけど、重要な役だから、出てる場面の多さではなく、ポイントみたいにインパクトを残せればなと思ってる。
慶喜は面白い人でね。何を考えているか分からないところがあるんですよ。水戸藩から一橋家に養子に行って、徳川本家から認められて将軍の気質があると言われるんだけど、最初は断るんだよね。自分は将軍になりたくないと。こいつ何考えてるんだ？、どこかに野心があるんじゃないか？というそこが、やりようによってはどうにでも見える役どころなわけ。
役者冥利に尽きる。そういう駆け引きがいろいろあって面白いなって。視聴者の人を引き付ける芝居ができればいいなと思っています。
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