――百合亜で最も意識したところはどんなところですか?
相手によって話し方を変えたりしました。犯人の一樹(藤森慎吾)を信じ込ませたり、寄り添うときには本気っぽい話し方にしたり、逆に家族といるときには13歳の少女のような話し方にしたり。百合亜の本心を探りながら見ていただけるとうれしいですね。
――黒川一樹役、藤森慎吾さんの印象を教えていただけますか?
とても優しくて面白くてお話しやすい方でした。藤森さんの今回の役はとても怖い一面を持っていて、普段のイメージの藤森さんとのギャップが見どころだと思います。眼鏡をかけていない藤森さんは新鮮でした。最初監督から「犯人とはあまり仲良くならないで。撮影が終わってから楽しく話して」と言われていたけど、ついつい楽しく話してしまいそうになるくらい面白い方でした。
――百合亜は13歳で誘拐されますが、桜庭さんが13歳の頃はどんな女の子でしたか? その時の経験が今回の役作りに生かされていることがありましたか?
中学1、2年の頃は軟式テニス部に所属していました。朝7時から朝練して、放課後も練習して、真っ黒に日焼けした活発な女の子でした。今回、百合亜は監禁された13歳の気持ちのまま現在を過ごしているので、自分の13歳のころを思い出しながら演じました。
――もしご自身が女優として活動していた13年間が奪われてしまったら、と考えましたか?
はい、とても想像しながら演じました。自分の人生の13年間がなくなったらどうなるのだろうと考えたら、百合亜が本当にかわいそうとしか言えません。
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