<BG>最終回でさらに見せた木村拓哉“章”のボディーガードへの熱き思いと斎藤工“高梨”とのバディ感
章×高梨の最強バディの行方
章のことを第1話から“謎の男”として付け回してきた元警護課の警察官・加藤一馬(中村織央)との対峙(たいじ)では、足を銃で撃たれてしまった章。意識を失う展開に一瞬驚いたものの、かかりつけの整形外科医・多佳子(市川実日子)が手術をし、命に別状はなかった。
その多佳子とは互いに好きという思いが明らかになった。章の息子・瞬(田中奏生)からは「できれば一生治療してやってよ」と恋を後押しする発言もあったが、結局、多佳子は章の仕事への思いをくみ取り、「進展なし」という選択をした。その距離感は、大人の恋愛としてキュンとくるものがあった。
章と高梨のバディはというと、同じ室内にいるのに高梨は無線で「ここで粘るわ。あ、断る権利とかないから」と上から目線で章に告げた。続けて「仕事を拡大しよう」と提案し、その理由は「身を固める」ため。まゆと付き合っていたものの、距離を置いていた高梨だったが、本話でまゆがまだ自分を思っていることを知った。しかし、結婚は決まったわけではなく、「妄想」と明かしたところは笑いを誘った。
その後「いずれにしても、こんな状況だから、だからこそ、人の役に立つ仕事もできるはずだ」という高梨に、章は「誤差なし」と返答。バディの続行が決定した熱いシーンとなった。
ラストでは、市川海老蔵が本人役で登場し、「KICKSガード」のまゆ、沢口らの仕事に章と高梨が協力する様子が描かれた。そこで章と高梨が並んで走る姿は新シリーズで築き上げてきたバディらしさを感じ、ぐっと引き締まった。
木村はクランクアップ時のインタビューのなかで「もしまたこのチームと会えるときが来るならば、お互いに全力を出し合いたいです。そのために、フィジカル面もメンタル面もさらに鍛え、整えておこうと思います」と発言した。
本作は新型コロナウイルスの影響で放送スタートが遅れたばかりでなく、話数も短縮された。章のボディーガードに対する強い思い、そしてそれについて行く高梨とのバディ感。いずれもまだ進化していくはずで、最終回を迎えたばかりだが、木村の発言からも次シーズンを期待せずにはいられない。
「BG~身辺警護人~」最終回は、「テレ朝キャッチアップ」で8月6日(木)18:00まで見逃し配信中。また、Blu-ray&DVDが2021年2月3日(水)に発売予定となっている。
(文=ザテレビジョンドラマ部)