窪田正孝主演、二階堂ふみがヒロインを務める連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)は現在、再放送中。裕一(窪田)が“自分の人生”を取るか“家族の幸せ”を第一に考えるかで葛藤する第6週「ふたりの決意」ではいつも以上に、裕一の背中を押す“エール”の数々が登場した。そんな言葉たちを振り返る。
同ドラマは、「栄冠は君に輝く~全国高等学校野球大会の歌~」など数々の名曲を生み出してきた昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而氏と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに、音楽と共に生きた夫婦の物語。
第6週では、裕一の音楽留学が取り消しに。弟・浩二(佐久本宝)の本心を知り、自ら音楽と音(二階堂)への思いを断ち切ろうと自暴自棄になる裕一に対し、音はレコード会社を回って契約を取り付ける――というエピソードが描かれている。
裕一にとって人生の岐路とも言えるこの週は、いつも以上に相手の背中を押す“エール”の言葉が数々登場した。
第27回で飛び出したのは、裕一の恩師・藤堂清晴(森山直太朗)の名言。
音楽留学が取り消される前、留学と結婚、養子の三つの道の間で揺れていた裕一。裕一の能力に誰よりも早く気付いていた藤堂は「本気で何かを成し遂げたいなら、何かを捨てねばならない。俺はお前に、世界で一流と認められるような作曲家になってほしい」「つらいかもしれないが、最善の選択をしてほしい」と訴えかけた。
この時、藤堂自身も人生の岐路に立っていた。陸軍の要職に就く父の反対を押し切って教師になった藤堂。教師の仕事にはやりがいを感じているが、「親孝行したい気持ちも膨らんでくる」と語り、「教師を辞めるかもしれない」と打ち明けた。
「本気で何かを成し遂げたいなら、何かを捨てねばならない」は、自らも二つの選択肢の間で揺れ動く藤堂ならではの「不退転の決意で前を向け」というアドバイスだ。
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