――新型コロナウイルスの影響で公開日が延びてしまいました。
(内容の)追加はないです。ラストシーンは、デビュー1年目の最後の方に撮った映像で終わりたかったので。
「全員のシーンで終わりたい」というのも、関係者との最初の打ち合わせからそこだけは譲りませんでした。全員がそろってこそのグループだと思ったので、全員のカットで終わると決めていました。メンバーの皆さんは撮影中、どのように使われるか分からなかったと思いますけど(笑)。
今までのアイドルのドキュメンタリー映画よりは、相当ほっこりして終わると思います。
――やはり「全員」がキーワードの一つですね。
キャプテン(佐々木久美)はみんなに支えられているんですよ。センター(小坂菜緒)は後ろのメンバーに支えられている。小坂さんは性格的に前に出る子ではないと思うんですけど、何でセンターとして成り立っているのか。それは、やっぱりグループ全体の中に秘密があると思います。
誰を推していても楽しいグループだし、単推し(一人のメンバーを応援)を作らなくても楽しいと思います。このグループのこの子たちを見ているだけでほっこりするというか。それがこのグループの良さであり、他のグループにはないところですよね。
あと20人前後で活動しているというのも良いところの一つだと思います。一つのファミリーとしてずっとやってきているので。最強の味方がずっと横にいる状態でできているから、この子たちは輝いているのかなって思うんです。
この映画では、本当にそれだけを終始描いているので、結局何のひねりもない映画になっちゃったというか。知らなかった部分もいろいろ出てくるとは思いますけど、結論としてやっぱりそうかって、それを確信づけるものになっています。ドキュメンタリーはうそをついちゃいけないのが最大のポイントだと思いますし。
やっぱり個人的にはラストシーンには注目していただきたいですね。そこに使われている楽曲。ファンの皆さんがいろいろ予想されているんですけど、たぶん誰も当てられないだろうなって。でも、この映画を見た後に納得感のある曲になっています。どんなシーンになっているかはぜひ見ていただきたいです。そこで感じてもらうことが全てなので。
相変わらずですが、久美さんはメンバーに話をしている時が本当にいい表情を見せてくれている。小坂さんは硬いんですけど、日向坂46の話をするとニコニコするんです。本当にグループ愛が強いなぁって思います。なんであんなに前に出たがらないのに、この仕事ができているのか。日向坂46だからあの子はセンターができているんですよね。
やっぱり全員で頑張ってこそ日向坂46なので、なるべく全員に印象的なシーンを残そうと何度も編集をやり直したんですけど、一つ縦軸としてあるのが小坂さんの変化。入った頃から最後のシーンまで、小坂さんの表情の変化は見ていただきたいなって思います。
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