江戸時代の超絶技法「衆鱗図」 8K映像で新たな世界の扉を開く

2020/08/19 12:00 配信

芸能一般

驚異の魚図鑑 衆鱗図

驚異の魚図鑑 衆鱗図

7月9日に「第10回 衛星放送協会 オリジナル番組アワード」の各部門最優秀賞が発表され、ミニ番組部門では「驚異の魚図鑑 衆鱗図」(NHK BS8K)が輝いた。

同番組は、250年前の江戸時代中期に高松藩5代藩主・松平頼恭の命によって作られた「衆鱗図」と呼ばれる図鑑を、8Kの高精細映像で撮影したもの。作画にはさまざまな超絶技法が用いられているが、これらの技法を8K映像で捉えたことにより、それぞれの画を堪能することができる。

この番組の魅力は、何といっても8K映像だからこそ映し出すことのできる超絶技法の数々だろう。絵具の重ね塗りで凹凸を表現していたり、クラゲの微細な触手を切り絵で立体的に表わしていたり、銀箔に色を塗って光の当たり方で見え方が変わる虹色を再現していたりと、精緻さを追求した技法には枚挙にいとまがない。日本人ならではの手先の器用さや丁寧な仕事ぶりを目の当たりにでき、現代人の我々でもどこか誇らしい気持ちにさせてくれるほどだ。今にも動きだしそうな魚たちに、息をするのも忘れてしまう。

そこまでの感覚を味わわせてくれるのは、やはり8K映像だからこそだ。写真では不可能な照明の当て方を変えることで凹凸さをより分かりやすく印象的に映し出すほか、七色に変化する様子も詳らかに見ることができる。まさに、肉眼よりもじっくりと堪能できるのだ。

8K映像の特長といえば、誰もが美しい風景映像を思い描くのではないだろうか?だが、この番組では8K映像のストロングポイントをこれまでになかったかたちで活用することで、新しい世界を体験させてくれている。

現代人も息をのむ超絶技法を味わいながら、最新技術で体験できる新しい世界を堪能してみてほしい。

文=原田健

▼江戸時代の超絶技法を堪能!「驚異の魚図鑑 衆鱗図」28秒動画


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第10回 衛星放送協会 オリジナル番組アワード


※番組部門7ジャンルの最優秀賞作品の中から選ばれる「グランプリ」は、
9月1日に開催される「第10回 衛星放送協会 オリジナル番組アワード授賞式」で発表される予定。