――宮藤さんの脚本についての印象はいかがですか?
1回読んだだけで、あちこちに張られた伏線がスッと回収されて腑に落ちてしまうような脚本になっていて、宮藤さんはさすがだなと思いましたね。ゲラゲラ笑いながら読みました。撮影が始まるまであまり日はありませんでしたが、ずっと台本を読んで過ごしていたので、宮藤さんが何を求めているのかを感じながら深いところまで読みこめた気がします。
脚本家とのやりとりは、その深いところにあると思っていて。「このセリフはこういう風に言ってください」と直接指示されなくても、全部台本に詰まっているような気がするんです。ある種ラブレターのようでもあり、設計図のようでもあるので、それを読み解くのが楽しい。そういう深いやりとりを宮藤さんとは長年できているような気がします。
――ほぼ一人芝居を演じての感想はいかがでしょうか
本当にほぼ一人芝居なので、台本まるまる1冊暗記した感じです(笑)。ドラマの起承転結や緩急を自分のお芝居でつけていかなければいけないというのは、かなりチャレンジングだったなと思います。長回しで撮影していたので、演劇に近いような感じでした。
AIスピーカーや電話とのやりとりは、相手の役者さん全員が現場に来て下さいました。生でやりとりできたので、ちょっとした間とかもリアルになり良かったなと思います。
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