「テレビに見切りをつけたお笑い芸人が自宅から動画の生配信を始めると、1本の脅迫電話がかかって来て…」という物語を水田監督と昨年ぐらいから、温めていたのですが、現実の方がどんどん先に進み「テレワーク」「リモート」「ステイホーム」が当たり前になってしまいました。
これは今こそやるべき企画なんじゃないか。何しろ出演者は(ほぼ)たった一人。三密になりようがない。むしろ早くやらないと。見切り発車で書いた割にはうまく行ったと思います。制約を逆手に取った挑戦的なリモートドラマ。何より、生田斗真くんのスケジュールが空いてた!という奇跡。45分の膨大な(ほぼ)独り言。お楽しみに。
初めてのNHKドラマの演出は「ひとり芝居」。難易度高過ぎる…。沢山の出演者がいれば、その人数分の魅力が集まる訳で、演出の粗も目立たないだろうに。
これだけは、とお願いしたのは「リハーサル」。最近のドラマではやらなくなりましたが、間違いなく必要だと感じまして、稽古場で、小道具用意して、はい、びっくりしました。恐るべき生田斗真さん!CMありませんから正味45分、台本86ページ、稽古初日に膨大な台詞の全てを覚えていました!
曰く「蜷川幸雄さんの稽古場は初日から立つから(台詞は入れて行く)」とサラリ。なんて格好いいんだ、生田斗真!
実際、撮影時に生田さんのNGは無し。宮藤官九郎さんの振幅の大きなシナリオを活き活きと演じてくださいました。
あ、もうひとつ生田斗真の格好いい話を。劇用の写真撮影日、生田さんの入り時間は9時45分で着替えてメイクして10時、出発時刻は11時…。
「早く入って貰って、申し訳なかったね」と謝ったら、「気持ち作ってますから」と笑顔で。いや、ガールズバーで酔っ払ってるだけの「気持ち作る」ような撮影じゃないから! どこまで格好いいんだ…生田斗真!
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)