「ジョゼと虎と魚たち」知ってるぞ、このタイトル!!?? 昔々に目にしたことがあるぞ! でも、ジョゼって? 虎? 魚も出てくるの? と思いつつ、気になりながらも触れなかった作品です。
今回改めて田辺聖子さんの御本を拝読しました。短編ながらも、匂い立つ様な大阪のことば。締め付けられる胸。素晴らしい…。このはかなく美しく濃厚な物語がどのようにアニメ映画化されるのか、私もとても楽しみです。精いっぱい臨ませていただきます。
オーディションを受ける際に見た企画書の中のイメージイラストがとても美しくて、繊細で、どこかはかなげで。アニメーションとしてこの「ジョゼと虎と魚たち」の世界観が描かれることに純粋にワクワクしましたので、それに参加させていただけるというのは大変光栄なことだなと思っています。
私が演じさせていただく花菜は、ジョゼが新しい扉を開けた先で出会うとても柔らかい空気感を持った女性で、作品に寄り添えるよう、自然体なお芝居を意識しました。長年愛されている作品ですが、またさらにたくさんの方に楽しんでいただければうれしいです。
えっ! アニメの声の出演!? 驚きと喜びが湧き上がってきたのを覚えています。ずっと挑戦してみたかったアニメの声!! しかも田辺聖子さん原作。田辺聖子さんとはご縁があって、『姥』シリーズは関西芸術座で舞台化。私も出演しました。久しぶりに田辺作品に触れて、お会いした時のことを思い出しました。
ジョゼのおばあちゃんは、世の中の人を信じずかたくなで一見愛想なし。でも…。お客さまがこの映画を見終わって、暖かく優しい気持ちになって帰っていただけたらうれしいです。
「ジョゼと虎と魚たち」の主題歌を担当させていただくこととなりました。
最初に監督からいただいた絵コンテはまるで登場人物が今にも動き出しそうで、映像が飛び込んでくるかのような繊細さと美しさに感動したのを覚えています。
丁寧に楽曲とも向き合ってくださって、時代を超えても色あせないものとは何か人見知りで不器用なジョゼとの共通項を探していきながら、音楽を作っていきました。この作品の一 分を担えることができてとてもうれしいです。映画館で見られる日を今から心待ちにしています。
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