土居裕子と大森博史で描くもう一つの“ロミオとジュリエット” 舞台「テンダーシング」日本初上演決定

2020/08/26 10:00 配信

芸能一般

「テンダーシング-ロミオとジュリエットより-」の日本初上演が決定した


「シェイクスピアが400年以上も前に書いたこの作品が、今なお輝き続けているのは、誰もが経験する初めての恋愛の美しい憧れと、誰にでも起こり得る不幸が描かれているからなのではないでしょうか。でも、もしこのカップルが若くはなく、長い時間を共に過ごした二人だったら」と話す土居は、「私事ですが、stayhomeの間、こんなにも長くパートナーと一緒にいる時間を過ごしたのは、結婚以来初めてのことでした。まるで老後を体現しているような毎日。絶対に感染してはいけないのは、紛れもなく一緒に暮らす人のため。お互いがお互いの“いのち”の責任をしっかりと持っているのだということを再認識する機会にもなりました」と自身について話した。

続けて土居は「パートナーの最期を彩るものは、愛情ではないかと思います。苦楽を共にした長い時間が、死の別れを、不幸ではなく、どこか微かにでもhappyな気持ちを心に灯すことができるのではないかと。そんな理想を、TENDER THINGのシェイクスピアは、教えてくれているような気がします」と作品についてコメント。

一方、大森は本作について「このお芝居、恋のエキス、愛、人生と言うものを、シェークスピアのロミオとジュリエットの若い二人の熱いセリフを使って、作家ベンパワーが、老夫婦二人に語らせています。ある時は無邪気に可愛くエロティックにある時は支え合い、死を前にして震え立ち向かい、肩組あって歩いていきます」と見どころを語る。

さらに「僕はおなかの中に温かい血が流れて来るのを感じます。まるでいつか見た夢のようです。老いや別れと言う過酷なシチュエーションのなかにほんのりしたものが立ち上がって来る。まさにこれが奥の方に眠っているテンダーシングなのか。年老いた夫婦がひたすら愛を語り。ひたすら相手を思う。このシンプルさが本当に魅力です!楽しみにしていてくださいね!」とアピールした。

なお、本作は公演日時・劇場ともに現在未定とのこと。

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