実際に今回のZoom特別講義を実施して見えてきた“Pairsアドバイザー”としての今後の展望については、「男女が出会う時にちょっと背中を押すことがあると一気に火がついて燃えてお付き合いが始まったりします。背中を押すことは非常に大事で、難しいけどやりがいがあります。
昔、お見合いを勧めるおせっかいおばさんがいたと思うんですけど、僕は合法的にマッチングアプリを使って“おせっかいおじさん”みたいなことがやれたらと思いますね。名前は“おせっかいおじさん”が良いのかどうか分かりませんが(笑)、背中を押すと一気に考え方も変わるので、そこに僕が力を発揮できる場所があるのであればPairsさんにそういう場を作っていただきたいなと思いました」とコメント。
コロナ禍の中、人と人とのコミュニケーションにおいても変化を感じているという。
「Zoomという機能はもともとあったんですけど、コロナ禍において爆発的にみんなが利用するようになりました。それによって、コミュニケーションの取り方が一気に変わったと思うんです。“会うことがわずらわしい”と思っていた人も、“家にいながら出会える”という状況が生まれたので新しい人との出会い方も生まれてきています。
恋愛様式もそう。今日の生徒さんを見て『いち早く成功例を世の中に送り出したい』と思いましたし、その成功例を見て“Pairsをやってみよう”と思う人が増えれば、僕がPairsに参加した意味もあるので両方がかなえられるといいなと思っています」と、今の状況をネガティブに捉えず、チャンスに変えていきたいという意思を表明。
「地球自体がこれだけ変化していて、そこに住まわせていただいてる人間が対応を変えない限り、地球には住めないじゃないですか。テレビ番組も今までのように収録できないし、これまでのようにロケもできなくなってきてます。じゃあ、この状況を逆手に取って『どういう作品が撮れるのか』『どう面白がれるのか』を僕も模索しています。
楽しんでいるというと語弊があるかもしれないんですけど、この状況が一気に元に戻ることがないのであれば、前向きに新しいチャレンジをするタイミングだと思って、いろいろ失敗してもやっていきたいと思います」と、その言葉からも意欲が感じられた。
最後は「同じ場所にいると悩みの場所が変わりません。僕は、悩みの種類を変えるために一歩踏み出すということをやっていて、踏み出すことで昨日までの悩みの角度が変化して、解決方法が生まれる瞬間があります。
動けない人に『動け』と言うのは酷なのかもしれないですけど、同じ場所にいたら状況や悩みは変わらないということを踏まえて、『あなた、まだそこにいますか?』と問いたいです。大きな一歩なくて、自分にしか分からない一歩でいいんです。
その場にいることのメリットが感じられないんだったら、牛歩みたいな動きでもいいからちょっとずつ動いてほしいなと思います」と、恋に一歩踏み出せずにいる人たちに向けてのメッセージで締めくくった。
Zoom特別講座「田村淳の新しい恋愛様式のすすめ」の模様は、9月1日(火)よりYouTube「ロンブーチャンネル」で公開。
取材・文=田中隆信
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