<半沢直樹>第7話視聴率は24.7%! 堺雅人の「さァさァさァ!」に香川照之も感服「完璧な間の取り方」
堺雅人主演のドラマ「半沢直樹」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)第7話が8月30日に放送された。どんどん“バディ感”が強まっていく半沢(堺)と大和田(香川照之)のコンビネーションに感動の声が集まり、平均世帯視聴率24.7%を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。Twitterでは「#半沢直樹」が初回から7週連続でトレンド世界一になる反響を呼んでいる。(以下、ネタバレがあります)
「私の演技もまだまだだね」
「やられたらやり返す。倍返しだ!」の流行語を生んだ2013年放送の前作から7年。今シーズンは前半で「ロスジェネの逆襲」、後半で「銀翼のイカロス」(ともに池井戸潤著、ダイヤモンド社/講談社文庫)を原作に、堺演じる銀行家・半沢直樹のスカッとする逆転劇が描かれている。
第7話では、国交大臣・白井亜希子(江口のりこ)直属の帝国航空再建プロジェクト“タスクフォース”が東京中央銀行ら銀行団に債権放棄の決断を迫る過程が描かれた。
債権放棄すれば帝国航空の経営状態は改善するが、それはあくまで一時的な措置。長い年月をかけてはびこってきた赤字体質を改善しない限り帝国航空の復活はない――そう信じる半沢は「債権放棄の拒否」を訴えるものの、役員たちは圧力に怖気づき、政府の言いなりになるばかり。行内では半沢の孤軍奮闘が続いていた。
そんな第7話では、半沢と取締役・大和田のコンビネーションがドラマを動かした。
東京中央銀行としての結論を出すため行われた役員会で「もっと大局を見なさいよ! 債権放棄案はもはや社会的要請です」と半沢に牙をむいていた大和田だったが、実はそれは“演技”。タイミングを見計らって半沢にスピーチを促し、「そこまで言うなら私も撤回する。君の考えに賛同しよう」「(500億円の債権は)東京中央銀行のプライドです」と役員連の意見を誘導しようと試みた。
スピーチする半沢を見つめる大和田の目には、明らかな信頼の色が浮かんでいた。役員会のあとで大和田が「ふっ、そこまで分かられているとは。私の演技もまだまだだね」と半沢にほほ笑みかける場面にも、心を許した者同士の穏やかな空気が流れる。「半沢直樹」ファンであればグッと胸を突かれる名場面だろう。