芦田愛菜、“流れ星”に願うなら「猫と話したい! 私のことをどう思っているか聞いてみたい」
本作のテーマ“信じる”について聞かれると、芦田は「『その人のことを信じます』という言葉って結構使うと思うんですけど、それってどういう意味なんだろう?って考えた時に、その人自身を信じているんじゃなくて、自分が理想とするその人の人物像に期待してしまってることなのかなって感じて。だからこそ、『裏切られた』とか『期待していたのに』とか言うけれど、それはその人が裏切ったのではなくて、その人の見えなかった部分が見えただけであって、見えなかった部分が見えた時に『これがこの人なんだ』って、受け止められる揺るがない自分がいることが“信じる”っていうことなのかなって思いました」と自身の考えを語った。
それを聞いた永瀬は「しっかりしてるでしょう! これ以上の答えはないんじゃないかって思います」と芦田の発言に驚きつつ、「僕が一貫して信じてるのは“映画”。映画には裏切られたことが一度もないので」と自身の熱い“映画愛”を伝えた。
さらに、「星の子」にちなんで「流れ星にお願いしたいこと」を発表。
大森監督は「コロナのない世界」、原田は「自由に旅できる日がやってきますように」、永瀬は平和を祈って「和」と書かれたフリップを開示。
芦田は「私だけ趣旨が違う感じになってしまったんですけど(笑)」と恥ずかしそうな表情をしながら、「猫と話したい!」と書いたフリップを出して、「最近、飼い始めたので、私のことをどう思っているか聞いてみたいですし、『普段、困ってることない?』とか『楽しく生活してる?』とか『ご飯、何がいいの?』とか、聞きたいことがあるので一日だけでもいいから猫と話したいです」とその理由を明かした。
原田が「見終わった後にきっと“信じる”ことについて、友達との関係や家族との関係など、いろんなことを考えるきっかけになるような作品だと思います」と言えば、永瀬は「好きなシーンがあって、それがちひろがあることがあって、あることをするんですけど、劇場で見てもらいながら、“あること”ってこれかな?あれかな?とか考えながら見てもらえればと思います(笑)」とコメント。
そして、芦田が「私はこの映画を通して“信じるって何だろう?”と考えるようになったんですけど、きっとその答えって人それぞれ違うし、答えがあるものではないと思うんですけど、映画を見てくださった皆さんにとって“信じるって何なんだろう?”とか、自分が信じたいと思えるような大切な人って誰なんだろう?とか、考えるきっかけになっていただけたらうれしいです」というメッセージで締めくくった。
映画「星の子」は10月9日(金)より東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
取材・文・撮影=田中隆信
10月9日(金)東京・TOHOシネマズ日比谷 ほか全国公開
出演=芦田愛菜 岡田将生 大友康平 高良健吾 黒木華 蒔田彩珠 新音 永瀬正敏 原田知世
監督・脚本=大森立嗣
原作=今村夏子「星の子」(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
製作幹事:ハピネット、ヨアケ
製作プロダクション:ヨアケ、ハーベストフィルム
配給:東京テアトル、ヨアケ
(C)2020「星の子」製作委員会
公式サイト:https://hoshi-no-ko.jp/