“超恐妻”水川あさみ、濱田岳に罵詈雑言の嵐で「あれだけ罵声を浴びせていると麻痺する(笑)」
香川での撮影の思い出について、新津が「うどんがおいしかったし、香川に行くのが初めてだったし、撮影以外でも楽しいことばかりで普通に旅行気分で楽しめました!」と答えると、足立監督は「ダメだぞ、旅行気分は」と言いつつ、「いやいや、でもちゃんと仕事してましたよ(笑)」とフォロー。
しかし、「勉強道具も持ってきてましたし、2問ぐらい教えたような記憶が」と話すと、新津が「教えられてないです!」とキッパリと否定。これには監督も「ごめんなさい(笑)」と素直に謝罪していた。
また、新津は「もともと自転車に乗れなくて、クランクインの数日前に自転車に乗るシーンがあることが発覚して、それで練習してなんとか撮影に臨んだんですけど、それがきっかけで自転車が好きになりました。クランクアップの時、監督がニヤニヤしながら『いいものあるよ』って、自転車をプレゼントしてくれたんです。それを今も乗ってます」という温かいエピソードも披露した。
そして、新津が「この映画に出て思ったのは、『言葉って不思議だな』っていうことです。辞書に載ってる意味はあるんですけど、誰が誰に言ってるかで意味が変わってくるし。この夫婦は罵倒し合ってるんですけど、罵倒できるのは信頼があるからなので、この二人ってすごくいい夫婦だなって。この映画は見ても見ても絶対に飽きなくて、いろんな見方ができると思うので、2回目、3回目と見にきてくれるとうれしいです」と作品の魅力をアピール。
「ちせの後にあいさつするの、嫌になります。本当にその通りです(笑)」と水川は笑顔を見せ、「夫婦とは他人同士が寄り添って、すごくヘンテコで面白くて。それが最高だなって思うんです。この夫婦を面白いなと思った方はお友達や家族に教えてあげてください」と観客に呼び掛けた。
最後に、濱田は「最後、豪太(を演じること)はキャリアの汚点だなと思ったんですけど、そのおかげで奇跡的な幸せな思いをあらためて感じることができました。『とにかく笑えるから、劇場から遠ざかったリハビリのつもりで見るとちょうどいいよ』『笑って、バカにしていい映画らしいよ』ということを伝えていただけると、もうちょいお客さんが増えて、新しい作品(続編)もお届けできるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いします!」というメッセージを届けて、舞台あいさつを締めくくった。
取材・文・撮影=田中隆信
全国公開中
出演=濱田岳、水川あさみ、新津ちせ
大久保佳代子、坂田聡、宇野祥平、黒田大輔、冨手麻妙、河合優実
夏帆、ふせえり、光石研
脚本・監督=足立紳
原作=足立紳「喜劇 愛妻物語」(幻冬舎文庫)
製作=『喜劇 愛妻物語』製作委員会
制作プロダクション=AOI Pro.
配給=キュー・テック/バンダイナムコアーツ
公式サイト=http://kigeki-aisai.jp/
(C)2020『喜劇 愛妻物語』製作委員会