約3カ月前からトレーニング
自身初の原作映画化に、高遠は「アングラな内容の漫画が、まさか映画化されるとは思わず」と驚きを隠せないようだったが、「橋本さんのことは2年くらい前から知っていましたし、個人的にイメージDVDも買っていました。ダンスをしているときの腹筋もきれいで、しっかり焼いている肌の色もいい」と、海空のビジュアルをトレースしたかのような橋本の抜てきに大賛成。
海空には沖縄空手の使い手という設定があるが、「トレーニング中の橋本さんの姿を拝見したら、空手の形も本格的でアクションも板についていました。これだけ動けるのであればバッチリだと安心しました」と確信を持ったという。
「演技も本格的にやったことがないのに映画の主演なんて! しかも、原作は電車の中では読めないくらいエッチ!」と困惑したという橋本。
「私自身、最初は大阪に住みながら東京の事務所に入り、通いで仕事をしていて、後に上京しました。歌手になる夢を持って沖縄から上京してきた南風原海空ちゃんとは近いものがあるし、故郷を思う気持ちも自分と重なる。演技もアクションも初挑戦だったけれど、自分以外がこの役をやるのは嫌だという気持ちが勝った」と愛着を持って取り組んだことを明かした。
ハードアクションを体得すべく、撮影の約3カ月前からトレーニングを開始。「筋トレ、ボクシングのミット打ち、琉球空手も覚えました。腕相撲で女の子に負けたことがないので、パンチ力は褒められました」と持ち前のガッツでこなしていったと振り返る。
一方で「幼いころからダンスを習っていたので、殺陣がダンスっぽくなるという注意が何度もありました。殺陣を振り付けとして頭に入れてしまうくせが抜けず、苦労しました」と、器用ゆえの壁もあったようだ。
9月12日(土)から池袋シネマ・ロサで公開
出演=橋本梨菜
西山咲子、篠田果歩、卯水咲流、麻木玲那
幸将司、内野智、櫻井孝之、村松恭子、木庭博光
監督=東海林毅
原作=高遠るい「はぐれアイドル地獄変」(漫画ゴラクスペシャル所載)
脚本=赤間つよし、西貴人
主題歌=間々田優「バカヤロー」
(C)高遠るい/日本文芸社 (C)セディックドゥ