江口洋介らが語り合う!撮影は「“5時間ドラマ”に向かうような気分」<天使にリクエストを 座談会前編>
江口洋介「昔は若さでどうにか対抗できたけど、いまは圧倒されちゃうよね」
――年齢の幅が広い現場はどんな雰囲気だったのでしょう?
上白石:志尊君と私の20代のコンビがいて、依頼人役は役者として大大先輩の方ばかり。こんなに年齢も価値観もバラバラな現場があるんだなって、毎日新鮮に思っていました。
江口:亜花里(上白石)と寺本の明るさにすごく救われているよね、物語の中でも。
上白石:控え室での会話もすごかったですね!
江口:かみ合ってるのかいないのか(笑)。それぞれの価値観がおもしろいんだよね、その人が生きてきた時代の話をしてくれるから。
上白石:すっごく興味深いお話ばっかりで。われわれは生命力を吸いとられないように、と。
江口:吸いとろうとしてた人がいたってこと!?
上白石:役としては病気と闘っているんだけど、みなさん生命力がみなぎっている方ばっかりで(笑)。
江口:めちゃくちゃ元気なんだよね(笑)。元気すぎて、死を宣告された役の人のほうが元気なんじゃないのってくらい。年配の方はふだんは落ち着いていらっしゃって物静かなのに、俳優としてのスイッチがバンって入る瞬間がある。そうやっていきなり本番にパーン!と入られると、昔は若さでどうにか対抗できたけど、いまは圧倒されちゃうよね。
上白石:目から発するエネルギーや圧が、もう違いすぎて!この目をこの距離で感じられてすごく幸せだなって思いました。
9月19日(土)スタート
毎週土曜夜9:00-9:50[全5回]
NHK総合放送
【作】大森寿美男
【音楽】河野伸
【出演】江口洋介、上白石萌歌、志尊淳、板谷由夏、倍賞美津子
【演出】片岡敬司 ほか
【制作統括】陸田元一(NHKエンタープライズ)、高橋練(NHK)(高ははしごだか)