上白石萌歌ら“最後のリクエスト”を語る!「死ぬ直前でもいいから、家族みんなで…」<天使にリクエストを 座談会後編>
江口洋介「意外とささいな事かもしれないね」
上白石:人生って終わりがあるから輝くものなのかなと思っているんです。自分が人生の最後を迎えるときに何を思っているかっていうのはすごく興味がありますね。
いまの「欲」ってこの時代を映していると思うし、自分が死ぬ前にはその時代も大きく変わって、自分の「欲」も変わっているだろうし。でも大きいことは望まずに、「猫を抱きたい」とか、そういうことだといいなと思います。
江口:意外とささいな事かもしれないね。
上白石:そうですね。
大森:「地球最後の日に何が食べたい?」ってよく聞くじゃないですか。あれは食べたこともない高級料理をあげる人って少ないと思うんですよ。その人の生活史が垣間見えるような、記憶にこびりついているような食べ物を食べたいって考えると思うんですね。きっと「最後の願い」もそうで、大きな願いを最後にかなえてあげることではなくて、その人らしく最後までいさせてあげることだと思うんですよね。
だからこそ実際活動している人たちも、どんなことしてもかなえてあげたいって強く思えるから、続けられるんじゃないかなと思うんですよね。そして、そういう風に思ってくれる人がもし側にいてくれたら、本当に天使のように思うんじゃないかと。
9月19日(土)スタート
毎週土曜夜9:00-9:50[全5回]
NHK総合放送
【作】大森寿美男
【音楽】河野伸
【出演】江口洋介、上白石萌歌、志尊淳、板谷由夏、倍賞美津子
【演出】片岡敬司 ほか
【制作統括】陸田元一(NHKエンタープライズ)、高橋練(NHK)(高ははしごだか)