――今回の米大統領選挙の見方をあらためて教えていただけますか。
視聴者の皆さんは、大統領候補の全米での支持率、バイデンさんが何パーセント、トランプさんが何パ―セント、何ポイントの差だといった全国レベルの状況を見ますよね。ですが、米大統領選挙では、州ごとの状況を見る必要があります。
選挙は、それぞれの州に「選挙人」が割り当てられ、538人の選挙人のうち過半数、270人以上取ったら勝ちというルールです。
民主党でほとんど固まっている州、共和党で固まっている州というのがたくさんありまして、そういう州は、候補者が何を語っても、基本的には結果は変わらない。
ほとんどの州が「勝者総取り方式」を採用していますから、「激戦州」、英語では「Swing state」とか「Toss-up」と呼びますが、激戦州で、どれだけ勝てるかが、米国大統領選挙の鍵を握ります。そうした州に注目することが、選挙を見る上では重要です。
2000年のブッシュさんとゴアさんの接戦で、フロリダ州の結果が注目されましたが、フロリダの25人を最終的に300票の差でブッシュさんが取って、勝利に大きくつながりました。
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