10月9日(金)公開の映画「望み」に各界著名人よりコメント到着 前田敦子「家族だからこその苦しみや望みに、胸が締めつけられました」
雫井脩介の同名小説を堤幸彦監督、堤真一主演で映画化した「望み」が10月9日(金)に公開される。それに先駆けて、本作を鑑賞した各界の著名人よりコメントが到着している。
11月5日(木)〜22日(日)に開催される、台北金馬映画祭の「BEYOND THE VERDICT」部門への出品も決定している同作は、雫井が執筆時、もっとも悩み苦しみ抜いたという原作を、堤監督が満を持してメガホンを取ったサスペンス映画だ。
主演の堤に加え、堤の家族のメンバーとして、石田ゆり子、岡田健史、清原果耶が、また家族を取り巻く人物には、加藤雅也、市毛良枝、松田翔太、竜雷太らキャストが刺激的な演技合戦を繰り広げる。
以下、前田敦子ら著名人からコメントが届いている。
前田敦子
世のなかにある、いろいろなまやかしに混乱する世界、なかなか見つからない真実。家族だからこその苦しみや望みに、胸が締めつけられました。私も唯一の光を探し、一緒に追い求めていました。(女優)
橋本じゅん
観劇後、強烈に胸に迫ったのは、生身の役者の力で、タイトルを表現し切ったという驚きでした。それは舞台を見終わったようにも思えました。真の意味で、演者が物語を「生きた」からでしょう。(俳優)
のぶみ
親が子どもを信じぬく映画です。すべての子どもを持つ親に見てほしい。ふだんから、ひと言でも多く、自分の子どもと話したいと思いました。(絵本作家)
YOU
その望みは、あまりにも危うく、とてつもなく、しんどい。母の最後の言葉は、ただただ生きるための、しかたがないような“望み”そのものだろう。(タレント)
志茂田景樹
僕の心に眠る原罪がむくりと動き、ドカッと共感させられた。他人事ではなく我が家のことだ、というモードに、知らず取り込まれたせいだ。この映画は、黙っていただきだ!(作家 「よい子に読み聞かせ隊」隊長)
窪塚洋介
見終わった時に、タイトルの意味が自分のなかで変わっていることに気がついた。そうか、その意味は変わり続けていたのか。(俳優・アーティスト)
三浦瑠麗
これは、人間であることをめぐる選択のドラマだ。息子のほんとうの声が聞こえるまで、親たちは苦しみぬく。その声が聞こえた時、わたしも涙が止まらなかった。(国際政治学者)
TOC(Hilcrhyme)
集団心理、大衆心理が引き起こす恐怖、それにまどわされながらも、あらがおうとする家族の絆。同じことが起きた時に、自分はどう在るべきか? そう問いかけられてるかのような映画でした。(アーティスト)
鈴木おさむ
この映画は、見ながら選択を迫られる。自分の息子が……。友達を殺した犯人か? 友達に殺された被害者か? どちらかを選べと言われたら、どちらを選ぶのか? 辛い、クルシイ、痛い……。これを感じることに、大きな意味があるのだろう。(放送作家)
春名風花
家族にとって彼は、「加害者・被害者」というアイコンではない。たったひとりの家族で、愛していて、信じていて。重なる思いに胸が熱くなる。わたしは何を望むだろう。(女優)
Sano ibuki
大どんでん返しや予想外の結末を望んでしまうほど、絶望的な二択の問いかけに心を揺さぶられ、当たり前でありふれた日常の幸福さを、はかなさを、再認識させられる作品でした。(シンガーソングライター)
サヘル・ローズ
生きててほしいと望むべきか。被害者であってほしいと望むのか。「加害者」という言葉の重みと深さを痛感した。最後まで、何が正しい望みだったのか。息を呑んで、祈った。(女優)
古舘伊知郎
家族とは、演技しあう集団だ。この家の食堂の椅子には、背もたれがない。それぞれの役柄に寄りかかれなくなった時の、本音の嵐。ホームドラマの“甘栗むいちゃいました”。(フリーアナウンサー)
坂下千里子
思春期の子供のことは、親は知っているようで知らない。子供を信じてる、でも、ぬぐいきれない疑いの心。親として、息ができなくなった。子供を信じ切られないのは、親失格なのか?(タレント)
菊間千乃
どちらの望みがかなっても、事件前の、平穏な日々には戻れない。誰も間違っていないのに、少しずつ生じていくゆがみ。登場人物全員に共感できるからこそ、胸が詰まる。(弁護士)
10月9日(金)より全国公開
出演:堤真一、石田ゆり子、岡田健史、清原果耶、加藤雅也、市毛良枝、松田翔太、竜雷太
監督:堤幸彦
原作:雫井脩介「望み」(角川文庫刊)
主題歌:森山直太朗「落日」(UNIVERSAL MUSIC)
配給:KADOKAWA
(C)2020「望み」製作委員会
公式サイト: nozomi-movie.jp