福士蒼汰「DIVERの本当のストーリーが始まる」<DIVER>
りょう「本性が見えない謎なところを大切に」
第4話、第5話のもう一人のキーパーソンは、りょうが演じる兵庫県警本部長・阿久津洋子。
阿久津という役どころについてりょうは「最初に思っていた以上にさらに冷徹で、隙がない感じがしましたね。あらゆる武器を使って県警本部長まで上り詰めてきた」と話す。そして「本性が見えない謎なところを大切に、”阿久津の真意はどこにあるのか…?”と視聴者に思わせる表現をしたいな、と考えていました」と明かした。
一方、D班を指揮する立場ながら、撮影現場では組織犯罪対策課課長の鏡光一(正名僕蔵)との共演シーンが多く、ユーモアいっぱいに演じる正名に対し「鏡課長が面白いセリフや演技をたくさん投げてくれるんですけど、阿久津であるがゆえに、拾っちゃいけない、笑っちゃいけないというのが苦しかったですね(笑)。もっとしゃべりたいけど、突っぱねないといけないのは本当に心苦しかったです。阿久津じゃなかったら、もっと面白いアドリブ返しをしたかったですね(笑)」と本音をこぼした。
りょう「兵悟には強く、かっこよくあって欲しい」
今回が初共演だというりょうと福士。兵悟のイメージについてりょうは「兵悟には絶対的にかっこよくあって欲しいと思っていました。ここから阿久津と兵悟の緊迫した掛け合いのシーンが出てくるのですが、兵悟の”かっこよさ”を絶対に崩すことのないよう、阿久津の表現の仕方をどうしようか、など監督とも徹底的に話し合いをしました。阿久津ももちろん強いけど、それ以上に兵悟には強く、かっこよくあって欲しいです」と視聴者目線に立ち、希望を監督や福士に伝えたという。
そんな兵悟を演じる福士に対してりょうは「福士君は、本当にいろんなことを知っているんです。健康や身体のことなど、撮影の合間にいろいろ教えてくれるんですけど、難しい用語が多くて全部は覚えられなくて(笑)。これからはメモを持って話さないとなと思ってます(笑)」と、福士の博識ぶりに驚いた様子。
最後にりょうは「このドラマの登場人物はそれぞれの“正義”を持って戦っています。でも“正義”は、それぞれの立場によって違う。第4話、第5話ではそのずれが明らかになってきます。皆さんには、ドキドキしながら見てほしいです」と語る。
さらに「このドラマは、結末まで見た後に、もう一回最初から観てほしいですね。みんなそれぞれの正義のために、色んなウソをついていたり『これが自分ならどうするかな…』と引っかかるところが必ずあります。結末まで見たうえで、もう一回見て楽しんでいただきたいです」と語った。