――「どうにかなる日々」が劇場アニメ化されると聞いたときの心境はいかがでしたか?
20年近く前の作品なので、アニメ化が決定したという報せには「なぜ今!?」というのが率直な感想でした。
以前から別の作品でも映像化のお話をいただくことはあったのですが、映像化が決まってから話が進むのが一番早かった印象があります。
――初の劇場化ということでご自身の作品が映画館で上映されることにどのように感じていますか?
見に来ていただけるのか心配しかないです(笑)。
「この作品を映像化して売れるんでしょうか」なんて私自身が一番心配していました。そしたら周りのスタッフの方から「そんなことないです」と前向きなことを言っていただいて、自分が反省しなければと思っています(笑)。
映像化が決まったときにも「原作は地味な作品ばかりを集めたオムニバス形式の作品集です」とコメントさせていただいて、もちろん作品を自分で地味にしようと思って描いている訳ではないのですが、結果として、漫画を描くと気づいたらなにも起きていない…という作品になってしまっていて。それでも私の作品を支えてくださっているファンの方がいらっしゃったからこそこうして映像化できたと思うと感謝しかないです。
――原作漫画を描いていた当時の思い出やエピソードなどはありますか?
そうですね。(覚えてるのは)執筆中に聞いていた音楽とかですね。今でもテレビとかネットで流れてくると思い出すときがあります。
当時は漫画の仕事を始めたばかりということもあってすごくしんどかったなというのは覚えてますね。
毎回、毎回の締め切りに追われていた記憶のほうが強くて…その時に聞いてた音楽はなるべく聞かないようにしています(笑)。
――本作はオムニバスストーリーで展開されますが、ストーリーのアイデアが思いつくときはどんな瞬間でしょうか?
アイデアが浮かぶ瞬間っていろいろな場面があるのですが、何気ない会話からヒントになっていたりしますし、どこにアイデアやヒントが転がっているか分からないですね。
アイデアを出そうと躍起になっている時より、気分転換に散歩したりお風呂に入っていたりする時の方が浮かんだりするのでメモが取れなくて焦ったりもします(笑)。
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