<エール>描かれたインパール作戦…視聴者からショックの声「辛すぎる」「言葉にならない」
昭和を代表する作曲家・古関裕而氏を題材に、音楽を愛する主人公・古山裕一(窪田正孝)の人生を描く連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。10月14日放送の第88回では、裕一が慰問先のビルマで遭遇した“戦争”が強烈な描写で描かれた。(以下、ネタバレがあります)
「僕何も知りませんでした、ごめんなさい…」
裕一が軍の命により戦地慰問のためビルマを訪れている第18週「戦場の歌」。ビルマに入り、ラングーンで3カ月ほど待機した後、恩師・藤堂(森山直太朗)が前線やや後方の物資中継部隊にいると知り、現地慰問を申し出た。
現地で藤堂と再会した裕一は、楽器のできる兵士、神田(山崎潤)・東(近藤フク)・岸本(萩原利久)とも知り合い、「ビルマ派遣軍の歌」を、翌日の慰問会に向けて練習するなどして楽しく過ごした。
そして翌日、慰問会当日。練習した「ビルマ派遣軍の歌」を披露しようと和やかに迎えた朝、藤堂率いる部隊は突如、敵兵からの襲撃を受け、壊滅となった。
無音の中、裕一の目の前であっけなく倒れていく兵士たち。招集前はダンスホールでドラムを演奏していた神田、まだ見ぬ我が子との対面を心から願っていた岸本、そして藤堂も…。「最後に、お前に会えて、よかった。昌子と憲太…頼む…もう一度、会いたかった」。そう言い残し、裕一の腕の中で息を引き取った。
戦場を知らないままに戦意高揚の曲を書き続けた裕一が初めて目にした戦争は、太平洋戦争でもっとも無謀、地獄とも言われた“インパール作戦”だった。「僕何も知りませんでした、ごめんなさい、ごめんなさい…」。なきがらだらけの戦場で、裕一は泣きじゃくりながらひたすら繰り返した。
毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか
NHK総合ほか