高槻かなこの多面性が伝わる一枚にーーシングル「Anti world」を語る
今までの経験をフルに活かし、新しいチームとしてフレッシュにやっていきたい
これまでも作詞は一人で行ってきたが、ソロデビューに際して“チーム・高槻かなこ”として他人の意見にも耳を傾ける機会も増えたという。
「今まではワンマンタイプで即決型だったんですけど、ソロデビューが決まってからは信頼するスタッフさんたちがどう思うか意見を聞くようにしています。逆に自信がない時は『これ、どう思いますか?』とストレートに聞いちゃいますし。『信頼している人がいいと言ってくれているんだったら、間違いないはずだ』と、物事を客観的に考えられるようになりました」
これは「I wanna be a STAR」で初挑戦した作曲に関しても同様で、チームだからこそ成し得たものだと高槻は説明する。
「「I wanna be a STAR」は私が『こういう感じで歌いたいです』って考えたメロディラインを作曲家さんたちに渡して、それをおしゃれにブラッシュアップしてもらっていて。今回は『高槻かなこが作詞・作曲』と謳っていますけど、いろいろ助けられて今の私があるんです。作詞にしても、一人で全部進めようとしたら今回みたいな内容にならなかったんじゃないかな。本当にここからがデビューなので、今までの経験をフルに活かしつつ、新しいチームとしてフレッシュにやっていきたいなと思います」
そんな彼女に、この先目指す“アニソンシンガー像”を聞いてみた。
「声優アーティストだから、高槻かなこだから聴いてもらえるんじゃなくて、例えばこの「Ant world」を聴いた時に『この曲を歌っている人いいな』ぐらいの感覚で、曲先行で好きになってもらえるようなアーティストになりたくて。私自身は声優アーティストとして見られたいという欲があまりなくて、もっとシンプルに作り手として、歌い手として見られたいという気持ちが強いんですよ。だから極論ですけど、『好きなアニソンを集めてみたら高槻かなこだった』とか『最近いい曲だなと思うものが全部高槻かなこの曲だった』と思ってもらえるようになるのが最終目標です!」
(取材・文 / 西廣智一)
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