池田エライザ初監督作品の予告映像解禁! “天才”崎山蒼志の主題歌も一挙公開<夏、至るころ>
STORY
高校3年生の翔(倉悠貴)と泰我(石内呂依)は、子どもの頃からの親友で、ずっと一緒に和太鼓の訓練をしてきた。
だが、夏祭りを目前に泰我が受験勉強に専念するから太鼓をやめると言い出す。それを聞いた翔はがくぜんとしてしまう。自分は何がしたいのか、どうしたらいいのか、分からない。
仕事と家事をテキパキこなす母(杉野希妃)、息子の将来を気に揉む父(安部賢一)、青い鳥を飼うユニークな祖父(リリー・フランキー)、家族をどっしり見守る祖母(原日出子)、大人の口まねが楽しい幼い弟。そんな温かい家族の中にいても、孤独が頭をもたげてくる翔。
ある日、祖父の使いでペットショップを訪れた翔は、ギターを持った不思議な少女・都(さいとうなり)と出会う。彼女は音楽を諦めて東京から故郷に戻ってきていた。
泰我の練習最後の日、帰り道で翔と泰我はいつもどおり二鶴食堂に立ち寄った。差し向かいでちゃんぽんを食べ、たわいない会話が途切れた時、思わず翔は泰我に聞く。「なんで、大学行くん?」。泰我は答える。「普通に、幸せなりたいやん」。翔は重ねて聞く。「なぁ。幸せっち、なん?」。
少し気まずさを携えた翔と泰我は、都と出くわす。ギターを売りたいという都に押されて町を案内してまわる二人。二本煙突の落書きを至るところで見掛けて、泰我はある伝説を思い出す。煙突が一本に見える場所がある。その一本に重なった煙突を見たら幸せになれるそうだと。
仕事のために高校にあまり通えなかった都のため、夜の高校に忍び込んだ3人は、誰もいない教室を駆けまわる。やがて、水面が揺れるプールサイドで翔は都になぜ音楽をやめたのかと聞く。ぽつりぽつりと語る都に、いきなり歌ってくれとせがむ翔。これを最後と歌う都の歌声は翔の心に染みわたる。
都と別れた二人は、シャッターの下りた商店街を自転車を押しながら歩いていく。先を行く不機嫌な泰我に戸惑う翔。ついに泰我は翔に声を荒げてしまう。「お前には俺みたいなんの滑稽に見えるやろ?」。受験も就職も関係ないような顔をして自由に太鼓を打つ翔が、泰我はうらやましい。
夏休みが一日一日と過ぎていく。家に閉じこもり本ばかり読んでいた翔 。蝉の声がピークに達した昼下がり、翔は思い立ったように家から駆け出していく。その翔がたどり着いた所とは…。
12月4日(金)渋谷ホワイト シネクイント、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13ほか全国順次ロードショー
出演:倉悠貴、石内呂依、さいとうなり
安部賢一、杉野希妃、後藤成貴
大塚まさじ、高良健吾、リリー・フランキー、原日出子
原案・監督:池田エライザ
プロデューサー:三谷一夫
脚本:下田悠子
音楽:西山宏幸
主題歌:崎山蒼志「ただいまと言えば」
公式サイト:http://natsu-itarukoro.jp/
(C)2020「夏、至るころ」製作委員会