日本テレビ系のディレクター陣が実体験を基に東日本大震災の真実を伝える
12月17日(土)に「リアル×ワールド 282日 TVディレクターが見た東日本大震災」が日本テレビにて放送される。同番組はTVディレクターの“主観”にこだわり、東日本大震災から少しずつ変化していく日本人の生活や心模様をオムニバス形式で描くヒューマンドキュメンタリーの第2弾。
「家の再建を目指す母…その後」では、同局の情報番組「DON!」の総合演出を務めていた武澤忠氏が、被災した福島・相馬の実家を自身のカメラで追い続ける。'11年7月31日に放送された同シリーズ「リアル×ワールド 143日 TVディレクターが見た東日本大震災」では、津波で半壊して住めなくなった家を毎日のように片付け続ける母親の姿を武澤氏自身が取材した。12月17日(土)では、震災から9カ月たったその後の話が放送される。武澤氏の母親が、亡き夫との思い出の場所としてきれいに片付けることを唯一生きがいとしていた実家が取り壊しになることが決まる。解体前日、一つ一つの部屋の思い出を語りながら家の中を歩く母親と、自らの感情を押し殺してカメラを回し続ける息子・武澤氏。そして解体後、何もなくなった敷地跡で母親は自らの思いを語り始める。
今までさまざまな災害や事故を取材してきた武澤氏は、いざ自分が当事者になって「被災者の数だけ、それぞれに違った悲しみや苦悩がある。なのに自分は、今までどこかひとまとめにして捉えてはこなかっただろうか」と改めて感じたという。そんな武澤氏が、震災でも失われなかった“家族の絆”を丁寧に描き出す。
ほか「福島中央テレビ記者がどうしても伝えたい…福島の真実」「震災ボランティアに同行して…年末の被災地は今」を放送。個々のディレクターが、それぞれの目線立場で震災と向き合う姿を見つめていく。
12月17日(土)朝10.30-11.20
日本テレビにて放送