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「ちょっと残念な感じは、私そのままじゃないか!」 映画「ライフ・イズ・デッド」のヒロイン・ヒガリノにインタビュー

2012/02/10 16:30

ゾンビ映画のヒロインを務めたヒガリノ
ゾンビ映画のヒロインを務めたヒガリノ

映画「ライフ・イズ・デッド」が、東京・シネマート六本木にて2月11日(土・祝)より公開される。

同作品は、病状が悪化するとゾンビ化してしまうというウイルスに感染した青年とその家族が、悩みながらも前向きに病気と闘っていく家族愛を描いた物で、これまでのゾンビ作品の世界観を覆す野心的な作品。今回、ヒロイン・赤星消子を演じたヒガリノに独占インタビューを行った。

――ウイルスに感染した兄を献身的に支える妹という役どころでしたが、印象を教えてください

「この子、すごく自信のある子だな」っていうのが最初の印象でした。私は、どちらかというとネガティブな方なので「真逆だなって」思ってたんですが、演じていくにつれ「意外に自信があるように見えて、本当は自信がなくて…。でも、明るくて」っていうのが、結構私に似ているなって思いました。消子ちゃんは、ちょっと残念な感じなんですよ。監督からも「かわいいんだけど、どこか残念な感じが欲しい!」って言われて、「それは、私そのままじゃないか!」って思ったんです(笑)。

――ヒガリノさんの残念なところって何ですか?

私、なかなかきれいに歩けなくて、ちょっとガニ股気味?(笑) 一緒にいると「あっ、残念」って、きっと思いますよ。

――消子はアイドルを目指しているという設定でしたが?

私も小学校、中学校の時は、すごく(オーディションに)応募していたので、当時を思い出しましたね。合否通知を開ける時のドキドキ感や、不合格っていう通知を見た時のショックさもよみがえってきて…もう、演技でも「落選」っていう文字は見たくないですね(笑)。

――役作りで気を付けたことは?

かわいらしく、そんな中にも抜けているところがあるように! あと、お兄ちゃんに対する気持ちはすごく大事に持っていました。

――お兄ちゃん役の荒井敦史さんの印象はいかがでした?

実は、荒井くんは私より歳が一つ下なんです。最初は「年下なのに妹って…どうなるんだろう?」って不安だったんですが、現場に入った初日に、私がお昼のカレーをひっくり返しちゃったんです。その時に、こぼしたカレーを拭いてくれたり、現場でも気軽に声を掛けてくれて、初日からすでに「お兄ちゃん」でしたね。私が、1日1回何かやらかしてたのを全部フォローしてくれて、カメラが回っていない時でも、ずっと「お兄ちゃん」って呼んでました。病気の役なんですけど、本番が始まるまでは普通に話してたのに、本番になるとパッと変わって「さすがだな…」って思いましたね。

――一番苦労したのは?

血を浴びるシーンがあるんですが、すごく寒い中、血のりも冷たくて本当に大変でした。かなり大量に浴びて、耳の中に入ったんですけど、結構時間がたっても耳から出てくるんです(泣)。だから、耳掃除するたびにあのシーンを思い出すんですよ(笑)。あと、心情的には、消子ちゃんにつらいことが起こった直後に、追い打ちを掛けるような出来事が起こるシーンがあるんですが、本番中、私的には感情を爆発させたかったんですが、監督から「まだ、抑えて!」って言われて、爆発したい気持ちを抑えるというのが一番時間がかかったし、大変でしたね。しかも、一番悔しいのが、OKが出た後に、返し(同じシーンのカメラアングルが違うカット)を撮影した時が一番良かったらしくて…。監督は「OKが出たから、安心していい芝居ができたんだよ。よくあることだよ」って言ってくれたんですが、やっぱり悔しいですね。

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

ずっと、お兄ちゃんと一緒でしたね。あと、面井(兄・逝雄の同級生)役の川村(亮介)くんがずっと私をイジってくるんですよ! だから、作品の雰囲気とは違って、ずっと盛り上がってました! 撮影中、私が1日だけ東京に戻っていて、現場にいなかった時があったんですが、次の日に「現場が静かで、何か物足りなかった」とか言われて、その時はちょっとうれしかったですね。

――消子ちゃんはモテモテでしたが、ヒガリノさんのモテモテエピソードは?

モテモテエピソード!? …は、ないですね。

――自分から告白するタイプですか?

されるのを待ちます! 自分から好きと言うよりも、相手から好きと言われるとうれしい! というタイプなんですよ。だから、自分からはあんまりしないかな。

――最後に、見どころをお願いします!

やっぱり家族愛だと思います。お母さんのせりふで「こういう時だからこそ、普通の生活をするのよ」っていう言葉があるんですが、そのせりふは胸に来ましたね。この映画を見て、周りにいる人の大切さを再確認していただければうれしいです。ゾンビって、非現実的な感じがすると思うんですが、この映画は、よくある怖いゾンビ映画じゃなく、新しいゾンビ映画なんじゃないかなって思います。コメディー要素もあるので、ぜひ気軽に見てください!

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

映画「ライフ・イズ・デッド」
2月11日(土・祝) シネマート六本木ほか順次ロードショー
公式サイト http://lifeisdead.com/

画像一覧
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  • ゾンビ映画のヒロインを務めたヒガリノ
  • 【写真】「自分から好きと言うよりも、相手から好きと言われるとうれしい!」と恋愛観を告白 
  • 「すごく寒い中、血のりも冷たくて本当に大変でした」と苦労を語る
  • 「作品の雰囲気とは違って、ずっと盛り上がってました!」と撮影を振り返る
  • 「この映画を見て、周りにいる人の大切さを再確認していただければうれしいです」とPR
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