米国で最も有名な日本人!? 神田瀧夢が語る米国発ハイテンションバラエティー
3月17日開局したBS新チャンネル＜Dlife＞で、米ABCテレビ制作のバラエティー番組「ジャパニーズゲームショー「マジで!?」」が、3月20日夜7時から放送されている。同番組は、’08年から米ABCで放送された人気番組で、日本を舞台に展開するバラエティーゲームショー。神田瀧夢が司会を務め、一般のアメリカ人らが優勝賞金25万ドルを懸けて日本国内でゲーム対決をするもの。全米のゴールデンタイムで放送され人気が出たため、米国で最も有名な日本人になった神田瀧夢にインタビューし、「ジャパニーズゲームショー「マジで!?」」の見どころと、撮影の裏話を語ってもらった。
――BS新チャンネル＜Dlife＞の印象をお聞かせ下さい。
海外には面白い番組がいっぱいありますから、どんどん流してもらいたい。特に、「ジャパニーズゲームショー「マジで!?」」を見てもらえたらうれしいですね。「LOST」の出演者は、日本で宣伝できないので（笑）どんどん僕を使ってもらえれば。
――日本で「ジャパニーズゲームショー「マジで!?」」が放送される感想は？
やっと来たか、待ってたぜベイビーという感じですね（笑）。自分でPRしてましたからね。ただ、自分が英語でしゃべっているのを日本語で吹き替えしなくちゃいけないので、時間とお金がかかることだと最近わかりました。この前、吹き替えを終えたばかりです。番組撮影のときには、スタジオにお客さんとスタッフ300人がいて、ものすごいテンションでやります、それを、吹き替えの時は録音スタジオで独りでやるので、テンションが大変です。
――この番組に出演されることになった経緯を教えて下さい。
オーディションです。最初、ロサンゼルスで面接に行ったら、「あなたコメディアンとして面白いけど、ジャパニーズゲームショーの司会したことあるの？」って聞かれて、「あるわけないですけど、ありますよ」って言いました（笑）。あなた面白いから、また呼ぶからと言われてから1カ月待たされて、次に行ったらカメラテスト、司会者の最終オーディションですよ。プロデューサーが、最初からお前に決めてたと言われたんですけど、じゃあ1カ月も待たせるなよって思いましたけどね（笑）。何百人という中から選ばれたと言われたましたけど、僕はアメリカのコメディーと日本の笑いを知っていますし、大阪で吉本を観て育ってますから、それで選ばれたんだと思います。
――アメリカで、どういった要素で人気になったんでしょうか。
アメリカで日本のゲームショーがブームになっていて、「風雲！たけし城」（’86～’89年、TBS系）が人気だったんです。ゴールデンタイムで英語が母国語じゃない外国人が、わかりやすい英語をしゃべって、司会するというのも画期的なことだと思うんですよ、しかもテンション高くやってますから。アメリカ以外で売れたのは、いろんな国からファンメールがくるんですが、番組の中で僕が仕切っているじゃないですか、ちょっといじめてるような感じもあるんですね、日本人がアメリカ人をつついてるぜ、「これは面白いぜ」となったからでしょうね。シンガポールに行ったら、テレビ局の人は全員、僕のことを知ってるって言ってくれました。
――番組はどのように作られているのですか。
「風雲！たけし城」など日本の番組では、芸能人がやっていますが、これは、素人さんですからね。普通のアメリカ人ですから。この人たちは芸人さんくらい面白いです。
――出演者を選ぶ方法は?
最初は、リアリティー番組に応募します、ホテルにカンヅメになります。パスポート、携帯電話、パソコンを預けます、1カ月家族と会えませんが、いいですかってサインさせるんです。そこで、キャラクターをみて10人選ばれて、空港に連れて行かれて、これから日本へ行きます、ゴー・トゥ・ジャパンとなるわけです。本当にリアリティー番組、ガチンコです。セカンドシーズンでは、番組がもう知られているから、何万人と応募がきて、みんな日本に行きたい、賞金が欲しいとなってる、そこから全米まわって僕が連れに行くわけです。例えば、子供を学校に迎えに行っているお母さんの所に行って、出演が決まりましたって言うと、ギャーってなる。普通の人です、ガチンコです。番組のゲームも全部ガチです。番組収録のときに弁護士がいつもいます。もしもゲームで誰かが不正というか、誰かが一歩出ちゃったとかあったらいけないので、訴えられないように弁護士がいます。25万ドルの賞金が懸かってますから。ひとつだけ架空のことは、「マジで!？」という番組が日本でも放送されていて、ヒットしていると思わせていることだけです。
――視聴者の方に、番組のおすすめポインﾄを教えて下さい。
ファミリー向けですから、お子様から年配までみんな楽しめる番組です、アメリカでも子供が大好きですね。出演者で自分が感情移入できる人を見つけて応援するというのも面白いと思います。あとは、アメリカのフィルターを通したジャパンを映してくれている。例えば、ビジネスで海外に行くときに、ドウ・ユー・ノウ「マジで!？」と言ったら、アイ・ノウとなって共通の話題ができる、そういった事が面白いですね。海外に行きたがらない若者もいるので、この番組を見て、世界に興味を持つきっかけにしてもらったり、アメリカの人も温かい人がいっぱいいるんだって感じてもらって、アメリカだけじゃなくて海外に目を向けてもらえばうれしいですね。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
3月20日（火）スタート
毎週火曜日 夜7:00－7:54、夜8:00－9:00 BS新チャンネル＜Dlife＞)で放送中
※2回連続放送
