元祖「家政婦は見た!」が米倉の“怪演”で復活!? 松本清張「熱い空気」が再ドラマ化!
市原悦子主演の人気ドラマ「家政婦は見た!」シリーズの原作「熱い空気」が、米倉涼子を主演に迎えテレビ朝日系で再びドラマ化されることが分かった。派遣先の家庭の不幸を発見し、それを自らの喜びとする偏執的な家政婦を米倉が熱演する。米倉は「クールな米倉涼子と、一風変わった米倉涼子。その両方をぜひお楽しみください」とアピールした。
同作は、松本清張が'63年に上梓した傑作ミステリー。家政婦を主人公に据え、家庭内における狂気を描いた異色の作品で、市原が長きにわたり主演を務めた土曜ワイド劇場の人気シリーズ「家政婦は見た!」の原作としても知られる。今回は米倉を主演に迎え、派遣された家政婦が上流階級家庭のぎまんを暴くという定番ストーリーを原点に、家政婦の“悪女”ぶりが最大の見どころ。米倉が異質な存在である家政婦の不気味さや、ささいなことを根に持ち、逆恨みする“女の性”を絶妙に表現する。ユニークな設定と米倉の強烈な個性が相まって、視聴者の関心を高く引き付けて離さない作品となりそうだ。
米倉が演じる家政婦の河野信子は、“行商のオバサン”と間違われるような、一見さえない30歳過ぎの女性。派遣先の息子からは「ブス!」と、ののしられるなど垢抜けないが、本当の信子は誰もが振り向くような稀にみる美貌の持ち主。そのことが原因で心に傷を負うという特殊な過去を抱え、真の姿を晒さないよう自らブスを演出している。「ナサケの女-」(テレビ朝日系)で見せたコスプレとは違う、心を隠すために身にまとった“よろい”で、米倉がどんな変身ぶりで見せるのかにも注目が集まる。共演は余貴美子、段田安則、野際陽子、高岡早紀ら。実力派キャストが“妖しさ”を含んだ演技で魅了する。
主演を務める米倉は「今回、思い出の多い松本清張先生の作品に再び挑むということで、『どうしても印象に残る作品にしたい!』との強い思いで臨みました。最近はちょっとした“家政婦ブーム”ですが、自分らしい米倉色の家政婦を演じられたらいいなと思い、過去の作品にとらわれることなく、大人な共演者の方々をお相手に、思いっきり自由にやらせていただきました」と明かした。
テレビ朝日の内山聖子ゼネラルプロデューサーは「もしまた米倉さんで清張作品をつくるなら、この『熱い空気』の信子しかいないと思っていました。2つの顔を持つ米倉涼子の『黒い家政婦』はすごいです!」と笑顔でアピールした。
放送日時未定 テレビ朝日系で放送