BS朝日で3月31日(土)に放送される「貫地谷しほりの 恋する惑星~パリ、ウィーン、TOKYO 三都物語~」で貫地谷しほりが世界の三都市を訪ね、恋に生きた著名人の物語をたどる。
フランス・パリでは、ジャズの巨匠、マイルス・デイビスとシャンソン歌手・ジュリエット・グレコとの純愛を追う。貫地谷は、マイルスとグレコの愛の物語を探るため、サンジェルマン・デ・プレを訪ねる。ここは'40年代にサルトルやボーボワールを中心とした実存主義の若者たちが集った場所、新しい思想を育んだ場所であり、'49年にパリを訪れたマイルスが、音楽にも造詣の深かった彼らと親交を深める場所となった。マイルスとグレコは、マイルスがパリの老舗ホールで演奏した際、マイルスを傍らで見ていたグレコと一瞬で恋に落ちたという。しかし、マイルスは「彼女をとても愛しているから、不幸にするようなことはできない」と、アメリカへ帰ってしまう。そして、'63年にフランスを訪れたマイルスはジャズフェスに出演したが、名曲「枯葉」を演奏することはなかった。マイルスはなぜ「枯葉」を演奏しなかったのか、隠されたマイルスのグレコへの思いを追う。さらに、貫地谷は2人が出会ったというホールで、マイルスが思いをつづった自伝を朗読する。
また、オーストリア・ウィーンではグスタフ・クリムトの代表作「接吻(せっぷん)」を紹介する。黄金に輝く花園の中で、男女が抱き合いキスを交わしている絵画だが、よく見ると2人がいるのは切り立った絶壁の縁であり、女の足先は落ちるのを防ぐように突っ張っている。その絵の意味するものとはなんなのか、クリムトが自らの愛の形、恋人への思いを象徴的に描いたといわれる名画に込められたクリムトの愛の軌跡をたどる。
ほか、東京では25歳の若さで亡くなったレーサー・福沢幸雄の思い出の地を訪れる。貫地谷は、幸雄の友人たちに話を聞き、残された者たちが現在も幸雄の死について考え続けていること、彼が今も人々の心の中で生きていることを感じる。そして、貫地谷に一通の手紙が届き、42年の歳月を経て幸雄と恋に落ちた松田和子が語る、二人が見つめた愛、育んだ絆に触れる。
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