「もう無茶苦茶になってほしい」!? 桐谷健太が「Wの悲劇」の壮絶な結末を予想！
テレビ朝日系で放送中のドラマ「Wの悲劇」で、さつき（武井咲）を追う刑事・弓坂圭一郎を演じる桐谷健太にインタビューを敢行。役作りをはじめ、クライマックスを迎える物語の見どころや、弓坂刑事の視点でポイントなどを語ってもらった。
――今後（第7話以降）の弓坂としての展望は？
「僕自身、最終話の台本はまだ見ていないのでどうなるかは分かりませんが、僕の望みとしては、もう無茶苦茶になってほしいなと（笑）。弓坂に関しては死んでもいいとさえも思うんですよ。今回、弓坂を演じるにあたって、ものすごい暗い過去を作り込んできたんです。で、演じていく中で、弓坂から死のにおいをプンプン感じるんです。はじめは、さつきを殺人容疑の犯人として追っていて、のちに摩子（武井・二役）も追うことになるんですけど、その中で“死”を恐怖としてとらえていないからこそ、どこまでも踏み込んでいってるんですよね。でも、どこかでちょっとした愛情も芽生えていって…“破滅”と“希望”という感情を持ち合わせていて、その微妙な感覚は芝居をしていて気持ちいい部分でもあります。最終的にどっちに行くのかな～…というのは楽しみですね」
――ご自身と役柄で似ている点はありますか？
「『これだ！』と思ったら、その一点に集中してしまうところは似ているかもしれないですね。上司に怒られても構わないから、自分が思った通りに突き進んでいくというか。僕自身も、5歳のころからこの仕事をしたかったというところはブレたことがないですね。でもその中でも、変化していきたい…というのはありました」
――“うり二つの風貌を持つ2人（双子）が人生を変えて生きていく”という今回の題材についてどう思われますか？
「摩子とさつきが入れ替わった後も、弓坂はさつきだと思って接していて…でも途中で『あれ？ おかしいな？』って思ってきて。それはさつきに成り代わった摩子に、愛が芽生えてきたという言い方もできるんですが、実はさつきの中にある摩子を見て、気持ちがゆらぐっていうか…。育ってきた環境は全然違うけれど、2人が入れ替わって、お互いのことを知っていく中で、本当に入れ替わってしまう。だから2人で1つなんですよね。その重なった瞬間が、弓坂が魅力を感じているところだと思うし、この物語のおもしろいところだと思います」
――摩子にだんだん引かれていった弓坂ですが、桐谷さん自身「守ってあげたい」と思うのは？
「摩子とさつき…同じ顔でも、“目”は全然ちがうんですよね。僕自身は、さつきの目が好きなんです。守ってあげたいというか、時間はすごくかかるんですけど、これまでさつきが背負ってきた過去とか深い悲しみから脱出させていあげたい！って思いますね。子供の頃から傷ついてきたさつきだけど、苦しいことや悲しいことばっかりじゃない…っていうのを、自分の力で感じさせてあげたいって思います」
――物語としてのラストまでの見どころを
「みんなですぐ『摩子のアリバイ工作をしよう』と隠蔽工作することを団結した挙げ句、誰かがその隠蔽工作をバラそうとしている和辻家がどうなっていくのか…、また摩子とさつきがどういう人生のスタートを切るのか…、それとも終わりを迎えてしまうのか…といういろいろな面で楽しみですね。そして、その沼に足を踏み入れてしまった弓坂が、どういう結末を迎えるのかも気になります。最終話をまだ読んでいないので、結末を予測できない状態で現場に入るから、演じていても面白いんですよ。その場の感情でしかないから、毎回発見があるからこそ違う顔になれるっていうか…。人生もそうであるように、先がわかってないから面白い。だから弓坂としては最終話で役を完成させたいです！」
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
毎週木曜夜9:00－9:54 テレビ朝日系で放送中
※最終話は6月14日（木）に放送
