井上真央も体験した「情熱大陸」密着ディレクターはやっぱり超ハード!?

2012/06/06 11:30 配信

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井上真央は“ディレクター”として、憧れの小田和正への密着取材に挑戦

井上真央は“ディレクター”として、憧れの小田和正への密着取材に挑戦

'98年4月から放送開始し、ことし5月に放送700回迎えたドキュメンタリー番組「情熱大陸」(TBS系)。6月10、17日(日)の放送から、新企画の「○○が撮る情熱大陸」が始動(2回目以降は不定期)。記念すべき第1回目では、井上真央がずっとファンだったという小田和正を密着取材する。井上の密着ディレクター姿を通して、長寿番組「情熱大陸」を支えてきた福岡元哲プロデューサーから、ドキュメンタリーディレクターたちの実像を聞いた。

◇取材相手には全力で伝える「あなたを撮りたい!」

井上はディレクターを務めるにあたり「せっかくなら無理を承知で自分が尊敬する方に」と小田にオファー。今まで何度も「情熱大陸」のオファーを断ってきた小田から異例のOKを勝ち取った。真摯(しんし)な姿勢は密着取材の基本。福岡プロデューサーは「食事しているお店の外でずっと立って待っていて、その人が店外のトイレに行くときに突撃して出演承諾をもらった」と“情熱”オファー話も。

◇一本一本の出来には引退が懸かってる!?

密着初日に「(ディレクターが)初めてだからというのは言い訳にしないで」と小田から釘を刺された井上。取材に対する緊迫感は、ディレクターたちも同様。制作会社やフリーのディレクターたちが担当を奪い合う「情熱大陸」では、面白くなければ二度とお呼びが掛からない厳しい世界。「1回やっとけば箔が付くだろうなんて人は、はなから担当は取れない。僕がすごいと思っているあるディレクターは、毎回、『これがダメだったら引退する!』と宣言しています」。

◇当たり障りのない取材なら怒らせる方がマシ!?

公演の本番直前から小田が会場を出て行くところまで張り付き、打ち上げの席でも隣に座ってずっとカメラを回していた井上。「ディレクターが遠慮し過ぎて、当たり障りのない素材しかなく、撮り直しさせたことは何度もある」と福岡プロデューサーは密着取材の難しさを明かし、「取材対象に怒られても、それを乗り越えて撮れたなら、むしろ濃い人間関係ができるので問題ない」と言い切る。福岡Pが着任してからは、相手を怒らせたことはあっても、それによって取材が中止されたことは一度もないそう。

◇下手なディレクターほど密着時間が長い!?

井上の密着取材は、小田のツアー公演4回分とそのリハーサルを含めたおよそ2ヵ月。撮影されたテープの総時間は、「情熱大陸」においてほぼ平均的な量(60~100時間程度)になるそう。「変に粘って密着したり、カメラを回し過ぎの人はほぼほぼ狙いがないから画に力がなくて、面白くなくなりがち。取材に行ってもすぐに帰ったり、ただ食事して帰ったりと、ろくに回さないけど最終的に必要なものは全部撮っているすごいディレクターもいます!」と密着時間が長ければいいというものではないそうだ。

放送15年目に入って、ますます進化する「情熱大陸」。石橋貴明がテニスプレーヤー・錦織圭に密着するドキュメンタリーも決定(7月放送予定)し、今後も目が離せない。

福岡元啓(ふくおか・もとひろ)「情熱大陸」プロデューサー='74年生まれ、東京都出身。昨年9月には「情熱大陸」初の生放送に挑戦した。現在、番組に出てほしい著名人は有吉弘行、少女時代、東野圭吾、吉永小百合

※記事は、週刊ザテレビジョン24号(発売中)から一部抜粋したものです。週刊ザテレビジョン24号では写真、図付きのコラムを掲載しております。

「情熱大陸」
毎週日曜 夜11:00-11:30 TBS系で放送
「井上真央が撮る小田和正」は6月10日、17日に2週にわたりOAする

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