'95年に解散したロックバンド「ザ・ブルーハーツ」の名曲を全編に使用した音楽劇「リンダ リンダ」が8年ぶりに再演を迎えるにあたり、舞台稽古が都内で行われた。
本劇は、'04年にABBAの楽曲だけで構成されたミュージカル「マンマミーア」に刺激を受けた作家・演出家の鴻上尚史氏によって制作され、SOPHIA・松岡充、山本耕史を中心に上演された。今回の公演には、前作で舞台デビューを果たした松岡、ザ・ブルーハーツの大ファンと語る伊礼彼方らが出演。6月20日(水)からの東京公演を皮切りに大阪、福岡で上演される。ボーカルを引き抜かれて壊れかけたバンドのメンバーが仕掛ける無鉄砲な計画に、人生に区切りを付けたい人たちが次々と巻き込まれ、夢を見続けたいとあがく“大人”たちの青春劇。全編にわたり、ザ・ブルーハーツの楽曲が18曲使用され、舞台とライブが融合されたステージである。
バンドのベースでマネジャーを好きなマサオ役を前回と同じく松岡が、バンドのリーダーで大胆不敵な計画を主張するケン役を伊礼、バンドにほれこんでマネジャーを続けているミキ役を星野、物騒な計画を実行する集団だとは知らずにバンドに参加する警官・大場役を「劇団鹿殺し」の丸尾丸一郎が演じる。他、ケンの恋人でケンにそろそろ夢を追うことをやめてほしいと思っているカオリ役で高橋由美子、元過激派で人生に区切りを付けたい中年の男・荒川役で大高洋夫が出演する。鴻上にとっては'12年1月に、主催していた劇団「第三舞台」を解散し、解散後初のプロデュース公演となる。
舞台稽古の最後に松岡は「新たな『リンダ リンダ』を皆さんに応援していただき、スタートダッシュ(の勢い)を保ちながら頑張っていきたいと思います」と語り、ザ・ブルーハーツの「リンダリンダ」をキャスト全員と観客が一体となり歌い、締めくくった。
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