TVアニメ「超訳百人一首 うた恋い。」が7月2日よりテレビ東京にて放送される。その放送に先駆け、6月30日、都内にて「うた恋い。事始(ことはじめ)」と題し、先行上映イベントが行われ、キャストの梶裕貴、諏訪部順一、早見沙織、遠藤綾、千葉進歩が百人一首のアニメらしく和歌を詠みながら登場した。
同作は、メディアファクトリーより発売され累計発行部数40万部を突破している杉田圭原作の漫画をアニメ化。百人一首の美しい言葉の響きに秘められた先人たちの悲しみや喜び、みやびな世界で繰り広げられるさまざまな恋模様を描く。
主人公の藤原定家(ふじわらのていか)役の梶は「(イベント観覧の抽選が)かなりの応募数で、倍率が約10倍といううわさを聞きました」と明かし、諏訪部に「せっかくだから、もっと(数字を)盛っとけ」と言われたので「5千倍ぐらいあったということで(笑)、放送直前間近なので盛り上げていければと思います」と冗談を交えつつ、イベントに対する意気込みを語った。
自分の演じる役について梶は「彼が百人一首を選んだ張本人。恋の歌が大好きで、100首中43首は全部恋の歌です。彼自身はエキセントリックな感じの人間ですが、ふとした時に見せる繊細な表情が彼の魅力なのかなと思って演じています」と紹介。在原業平(ありわらのなりひら)役を演じる諏訪部は「(スカイツリーが業平橋にあるので)まさに今トレンディ。在原のスカイツリーと言っても過言ではないですね。プレイボーイでモテキングなキャラクターですが、しきたりなどに縛られて生きている悲しい部分もあるので、ただのチャラ男ではなく、しっとりした思慮深い所もあるというところを見ていただきたいと思います」とコメントした。プレーボーイなど諏訪部さん本人と重なる部分があるのでは?という司会者の質問に、諏訪部は「超ありえねぇッス~! チョリ~ッス!」とチャラ男のマネを披露して会場を沸かせた。慌てて「全然ないです。真面目な身持ちの堅いタイプ」と言って否定していたが、会場のファンや司会者はやや半信半疑な様子だった。
先行上映で放映する第1話は在原業平と藤原高子(ふじわらのたかいこ)がメインで登場するので、高子役の早見に見どころを聞いたところ「大人の男性と流行の年の差恋愛を繰り広げている様子がキャッチーに描かれています」と話し、業平役の諏訪部は「業平の肉体美があますところなく描かれていますので、そこをお見逃しないように!」とPR。さらに諏訪部は「もうちょっとためてから言いたいせりふがたくさんあった。気持ちを大きく揺らしながら見ていただきたいです。あと、ギリギリなところを! もうちょっとで見えそうで見えない、在原のスカイツリー(笑)をぜひお見逃しなきよう! 見えないけどね!」と下ネタを交え、業平の肉体美を重ねてアピールした。
イベントではファンから投稿された恋にまつわる自作の歌をキャストが選び、詠み上げて紹介する企画「出張うた恋い。なう」などが行われたほか、重大発表としてシリーズ後半の追加キャストが発表された。石田彰や寺島拓篤などのキャストが発表されると会場から黄色い声が上がり、追加キャストの中からスペシャルゲストとして、藤原道隆役の楠大典が登場すると、会場の盛り上がりもヒートアップ。明るく気さくで酒好きだったという藤原道隆について楠は「まったく僕といっしょですね(笑)」とコメント。恋にいちずだった道隆みたいな思い出はありますか?という質問に「今日はしょうゆとんこつ(ラーメン)と決めたらそこの店にピシッ!と(決めます)。迷いはしないですね」とラーメンに例えて答え、会場を笑いの渦に包んだ。
最後に梶は「演じ終わった後の空気感がものすごく好きなんです。なんで小学生の頃、百人一首を取り上げた時に、もっと食いつかなかったんだろうって思うんですけど、大人になったからこそわかる面白さがあると思うので、最後まで見ていただきたいと思います」と述べ、イベントを締めくくった。
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