声優で歌手の水樹奈々が、9月8日、千葉・QVCマリンフィールドにて6月から始まった夏の全国ツアー「NANA MIZUKI LIVE UNION 2012」のファイナル公演を行った。本公演は水樹奈々初の野外スタジアム公演で、3万6千人を動員。ツアー全体では自身最大の10万人を動員した。
夏らしいウオーターショットとともに自身が作詞作曲した「POP MASTER」でスタート。最初のMCでは「野外気持ちいいねー! 野外でライブをやるのは2006年のLIVE UNIVERSEの日比谷野音以来なので、本当に久しぶりになります。明るいと、よりみんなの顔が見れるね」と野外でのライブを喜んだ。
天気予報では午後から天気が崩れる予定だったが、ライブ中は快晴。水樹も「先週から分刻みで天気予報ばっかり見ていました。3日前、2日前も雨マークが消えない状態が続いて、そんなことあるわけないとずっと祈り続けていたら、空に届いたようです!」と青空が見える天気に満開の笑顔を見せた。
中盤では「Synchrogazer」を歌いながら、ステージからバックネットまで水樹奈々史上最長距離である120m(高さ30m)をフライング。そのままUNION STAR号と名付けられた全長12mもある船に飛び移り、アリーナを外周した。直後のMCでは「飛んじゃった! そして巨大なもの出ました! 今までに(ライブ中に)馬が出たり、獅子が出たり、機関車が出たり、戦闘機が出たりしましたが、やはり海が近いということで、船!!」と大興奮。「本当はアリーナモードから使いたかったんだけど、(アリーナに)入りませんと言われ、今日だけのスペシャルとなりました」と言うほどのリアルな船に観客も驚いていた。
そのほか、8月1日に発売されたばかりの新曲「BRIGHT STREAM」や、火柱が立つステージで「ETERNAL BLAZE」など全25曲を熱唱。最後は「本当に楽しくてたまらないツアーで、ことしも初めての場所にたくさんおじゃまさせてもらったり、記念すべき100公演目を迎えたり、またいろんな宝物が生まれたツアーになったなと思っています。今回のツアーは“LIVE UNION”ということで、みんなとの絆をより深められるようなツアーにできたらいいなという思いで爆走し続けてきました。本当にいつもたくさんの愛をありがとう」という水樹の話に観客からは鳴り止まない“奈々コール”が。それに答え「みんなが名前を呼び続けてくれる限り、私も歌い続けます。全員にありがとうという気持ちとこれからもよろしくという気持ちを込めて、歌いたいと思います。私の全開の思い受け止めてください」と、最後に「宝物」を歌い上げた。
アンコールでは「空、星見えてるかな? やったー! そんなこの野外、星空が見えるこの場所にピッタリな曲を用意してきました」と「星空と月と花火の下」を披露。タイトル通り、ステージ裏の方向から300発の花火が上がり、スタジアムは大歓声に包まれた。水樹も「最高の夏の思い出になったよ~! でもね私の場所からは火の粉ぐらいしか見えなかったので、みんなの笑顔の花火見せてもらってもいいですか?」と再び船に乗り込み、ウルトラオレンジや水色のペンライトが光る観客の海の中、「POWER GATE」を熱唱した。
また、12月12日(水)に9枚目のオリジナルアルバムの発売することが決定。さらに、フジテレビ系で放送中のTVアニメ「トリコ」のエンティングテーマを10月から担当することも決定し、アルバムに収録されることが発表された。そして、今回のライブの模様は年内にNHKのBSプレミアムでスペシャルエディットバージョンで放送されることも発表された。最後には'13年1月19日(土)、20日(日)に、さいたまスーパーアリーナでフルオーケストラライブの第2弾が開催されることも発表され、観客からもバンザ~イの声が上がった。
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