倉科カナが三重・答志島から全国へ元気を届ける!

2012/09/28 09:00 配信

ドラマ

三重県の離島を舞台に人の付き合いの温かさを描いたドラマ「ヤアになる日~鳥羽・答志島パラダイス」

三重県の答志島を舞台にした、倉科カナ主演のドラマ「ヤアになる日~鳥羽・答志島パラダイス」が9月30日(日)にNHK BSプレミアムで放送される。

本作は、一人の女性が漁師の嫁(答志島の言葉で“ヤア”)となり、この島で生きていくことを決意するまでを描くヒューマンドラマ。美しい離島を舞台に、地域と人とのつながりを見つめ直し、日本全国へ元気を届ける。

倉科が「最初はとまどったけれど、なんてすてきな伝統なんだろうと、どんどん島のことが好きになっていきました」と語る答志島は三重県鳥羽市の北東に位置する。豊富な魚介類に恵まれた島で、人口はおよそ2500人。島の人たちの付き合いはまるで家族のようで、子供たちは島の宝と、皆で子供たちを育てる風習がある。その中に、「寝屋子(ねやこ)制度」という、戸籍上の兄弟ではない者同士が、終生、兄弟以上の付き合いをする制度がある。男の子たちは中学校を卒業すると、数名で信頼をおける家の一部屋を借りて寝泊りする。その家の両親は「寝屋親(ねやおや)」と呼ばれ、およそ10年間、子供たちは寝屋親のもとで協調性や互助の精神、島の文化や風習、漁や仕事の技術などを学ぶ。寝屋親の家を出てからも寝屋親は親であり、ともに過ごした仲間は「朋輩(ほうばい)」として生涯にわたって強い絆が続く。この制度は鳥羽市の無形民俗文化財にも指定されており、現在でも受け継がれている風習である。

また、倉科は「また答志島の人たちに会いたいです。島の方々には本当にたくさんの協力をしてもらい、たくさんの思い出もできました。(ドラマを見る方々は)紗智子と同じように、最初はとまどうかもしれないけれど、だんだん島が好きになり、最後は温かい気持ちになれると思います」と撮影を振り返り、ドラマの魅力を語る。

鳥羽市内のホテルで働く山岡紗智子は、恋人で答志島出身の鳴海久志(平岡祐太)の子を妊娠するが、久志は答志島に戻って漁師になると言いだす。紗智子は妊娠を隠したまま、久志に連れられ島を訪れると、「寝屋親」の岩波源三(近藤正臣)と亜砂子(五十嵐めぐみ)夫妻を紹介される。久志の兄嫁・凪子(白石美帆)や久志の「朋輩」たちの独特な歓迎にとまどう紗智子。そんな時に出会ったのが、濱本美帆(臼田あさ美)。美帆も紗智子と同じように島の外から嫁に来たのだが、島の生活になじめず、夫の彰(阿部亮平)ともうまくいっていなかった。久志の嫁、漁師の嫁として答志島で暮らしていけるのか不安になる紗智子は、ホテルの後輩・谷里美(岡野真也)に相談する。

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