「十万分の一の偶然」「熱い空気」松本清張の傑作が12月に2週連続で放送決定!

2012/11/06 05:00 配信

「熱い空気」に主演する米倉涼子、「十万分の一の偶然」の主演を務める田村正和(写真左から)

「熱い空気」に主演する米倉涼子、「十万分の一の偶然」の主演を務める田村正和(写真左から)

ことし没後20年を迎えた小説家・松本清張原作のSPドラマが、テレビ朝日系で12月に2週連続で放送されることが決定した。12月15日(土)に田村正和主演の「十万分の一の偶然」を、22日(土)には米倉涼子主演の「熱い空気」が放送される。今作が約1年9カ月ぶりのドラマ出演となる田村は「謎解きの要素もありますが、単なる刑事的な謎解きのドラマではありません。亡くなった娘の供養になると信じて、真相を突き止めていく父親の執念、心理のプロセスが最初から最後まで丁寧に描かれた“人間ドラマ”。徹底した人物描写と物語の構成に面白さを感じ、オファーをお受けしました」と明かした。

「十万分の一の偶然」は、田村演じるルポライターの正平が、交通事故で亡くなった娘の無念を晴らすべく真実を追い求める姿を描くヒューマンドラマ。“清張後期の傑作”と言われる同作は、愛する娘を高速道路の玉突き事故で亡くした父親(田村)が、この事故の瞬間を偶然写した報道写真を目にしたことを機に、事故の発生そのものに疑念を抱き、執念で真相を突き止めていくという長編ミステリー。この推理性と社会性に富んだ作品に“父と娘”という新たな視点を加え、人間ドラマ的要素も強化。主人公の正平の“内に秘めたる娘への愛、父の執念”が、見る者の心を揺さぶる物となっている。

今回演じる正平について、田村は「いくら仕事だったとはいえ、娘の死を1カ月も知らなかった正平という男には、同じく娘を持つ身である僕個人としては共感できません。でも、仕事に没頭した末に、娘を亡くすという地獄のような苦しみと悲しみを味わい、その悲しい運命の中で突き進もうとするこの男は、物語の中の人物という観点で見ると、非常に魅力的でしたし、共感もできました。大変面白い作品になっておりますので、ぜひご覧ください!」とアピールした。共演は中谷美紀、高嶋政伸、内山理名、小泉孝太郎、岸本加世子、若村麻由美、松下由樹、内藤剛志、伊東四朗といった実力派俳優たちで、ナレーションを石坂浩二が担当する。

一方、「熱い空気」は、家政婦・信子を主人公に据え家庭内における狂気を描いた異色ミステリー。市原悦子が長きにわたり主演を務めた土曜ワイド劇場の人気シリーズ「家政婦は見た!」の原作としても知られる。派遣先の家庭の不幸を見つけることを喜びとする“黒い家政婦”信子の不気味さや、ささいなことを根に持ち、逆恨みする“女の性”を米倉が絶妙に表現する。そんな信子は“行商のオバサン”と間違われるような、一見さえない風貌の30歳過ぎの女性で、派遣先の息子からは「ブス!」と、ののしられるなど垢抜けないが、本当の信子は誰もが振り向くような稀にみる美貌の持ち主。それが原因で心に傷を負うという特殊な過去を抱え、真の姿を晒さないよう自らブスを演出している。“クール・ビューティー”の米倉が、オン・ザ・眉毛のオカッパ頭に大きな付けボクロ、冴えないメガネ姿を披露。初公開のこのビジュアルは米倉本人とは信じがたいほどのもっさり感で、垢抜けなさ、不気味さ、陰湿さという自身のイメージとは真逆の要素が詰まった家政婦役で見せる、米倉のなりふり構わぬ女優魂と新境地に注目が集まる。共演は余貴美子、段田安則、野際陽子、高岡早紀ら。

なお、今回の2夜連続ドラマスペシャルは、'14年2月に開局55周年を迎えるテレビ朝日の“55周年特別企画”の第1弾として放送。「疑惑」や「わるいやつら」など、数々のヒット作を抱える松本清張作品の中でも珠玉の傑作ミステリー2作品が、寒い冬に“熱い空気”をもたらしてくれそうだ。

テレビ朝日開局55周年記念特別企画
松本清張没後20年 2夜連続ドラマスペシャル
「十万分の一の偶然」、「熱い空気」
12月15日(土)、12月22日(土)ともに夜9時からテレビ朝日系で放送