「悪夢ちゃん」彩未の“たんか”で教育改革?
小学校教師・彩未(あやみ・北川景子)が、予知夢を見る結衣子(ゆいこ・木村真那月)と出会い、生徒たちをさまざまな問題から救い出すドラマ「悪夢ちゃん」。北川演じる彩未の腹黒ぶりが痛快とドラマファンの間で人気が高いが、ここに来て子育て世代の親から、彩未の“たんか”に共感や支持が集まっている。
◇大人だったら大人らしく、そこに導いてやれよ!
2話では、自称ミュージシャンで、酒に酔うと暴力を振るう父親と暮らす継姉・輝美(日向ななみ)を心配する冬馬(原田一輝)が、輝美のために同級生の財布を盗んだ。彩未は輝美が働いているスナックへ向かい、オーナーに中学生の輝美を働かせるなと忠告するが、「父親を見捨てない輝美を保護している」と反論。だが、彩未は輝美も甘えているだけだで、「親に恵まれなかった子供は、自分で生きて行くしかない」と言い切る。
◇空気を読んで笑うな!
3話では、影の薄い祐輔(高村竜馬)がクラスの注目を浴びるため、透明人間を題材にした“予言書”のような漫画を描き、騒ぎを起こす。「仲間外れになるのが怖くて、いつも空気読んでいる」という祐輔の心の叫びに対し、彩未は「自分から逃げることはできない」と告げ、「先生も無理に笑わない」と偽りをやめる宣言する。
◇それはあなたの自由です!
4話では、宮沢賢治の童話「雪わたり」を引用し、彩未は「その場の空気を読むことも世の中を生き抜く大事なすべ」と生徒に告げる。また、「キツネの作ったキビダンゴでおなかを壊す可能性が高いことを分かった上で、食べるというならそれは自由」と説き、「子供たちが大人の顔色をうかがううのでなく自分で考えること」の意味を伝える。
◇子供が切り開く未来を勝手に暗くしないでください!
そして、12月1日(土)放送の第8話では、父親からの暴力に苦しむ杏奈(春名風花)と紀子(雛形あきこ)が志岐(GACKT)の研究所へ。志岐は父親が、眠っている間に勝手に体が動く「レム睡眠行動障害」と推測。夢の中での体験が、暴力として行動に出ていると指摘する。父親が悩まされている夢の内容を知った紀子は、杏奈のためにある行動を起こそうとして、彩未から制される。
戸田一也プロデューサーは、「生徒たちに、ある種の“毒”を持って、きれいごとではなく、『世の中は一筋縄ではいかないんだ』ということをちゃんと伝えたいと思った」と告白する。さらに、子供には少し厳しい、難しいと感じるようなせりふも「この枠(土曜9時)のドラマは親子で見ていることが多い。分からない子供は親が教えればいい。分かり過ぎないドラマにするのが狙い」と意図を説明。「大人にまず伝わりたい、親世代が『胸が痛い』とか『そう、そう』と納得してほしい」とアピールした。
毎週土曜 夜9:00-9:54
日本テレビ系で放送