田村正和が“家族の愛”のために命を懸けた藩士を熱演！
江戸時代に“家族の愛”のために命を懸けて上意(上役からの絶対命令)に反旗を翻した男の生きざまを描くスペシャルドラマ「上意討ち～拝領妻始末」が、2013年の春にテレビ朝日系で放送されることが決定。理不尽な悲劇に振り回される主人公・笹原伊三郎を、日本を代表する名優・田村正和が演じる。田村は「僕がこれまでやってきた殺陣は『眠狂四郎』に代表されるように、流れるような、いわば“流麗”な、全くリアリティーのないものでしたが、今回は、一太刀一太刀に伊三郎の怒り込めた討ち合いにしたい。殺陣師の方と共に作り上げていこうと思っています」と目標を明かした。
同ドラマは、ベテラン脚本家・橋本忍氏が、かつて自らがシナリオを書き、三船敏郎主演、小林正樹監督で'67（昭和42）年に映画化された名作時代劇をリメーク。物語は伊三郎(田村)の息子・与五郎(緒形直人)の元に、藩主の側室である“お市の方(＝いち)”(仲間由紀恵)が藩命で拝領されることから動き出す。お市の方はかなりの悪女とうわさされる人物。息子には愛のある結婚をさせたいと望んでいた伊三郎は「恐れ多い」ことを理由に、この拝領命令を辞退しようとするが、絶対命令である“上意”を断ることはできず、渋々迎え入れる。しかし、実際に嫁いできたいちは、心優しく気立ての良い女性で、伊三郎の心配をよそに与五郎と仲むつまじき夫婦となる。しばらく平穏な日々を暮らすも、2年後突然いちを城に戻すようにとの命令が下る。藩主の若君が病死し、いちが側室時代に生んだ男子が世継ぎとなったため、その生母が家臣の妻ではまずいという事情によるものだったが、あまりに理不尽な命令に伊三郎は激怒。そこから伊三郎親子といちの、お上との壮絶な戦いが始まる…。
田村のほかにも、仲間、緒形、北村有起哉、藤真利子、津川雅彦、橋爪功、松平健ら豪華キャストが脇を固め、“夫婦と親子の愛情”、“嫁姑のすれ違い”や“仕事と家庭”など現代にも通じるテーマを丁寧に描き、重厚ながらホームドラマの側面も持つ愛の物語を描く。また、豪快な殺陣をふんだんに盛り込み、娯楽大作としても楽しめる要素もあり、時代劇ファンはもちろんのこと若い世代の心も突き動かす作品に。
本格時代劇に挑む田村は「(演じる)伊三郎は自身が不幸な結婚生活を送ってきただけに、息子にはその二の舞を絶対にさせたくないと思っていた。そして、思いがけずすばらしいお嫁さんが来てくれた…。その2人の幸せな人生を全うさせるべく、武家社会の非情な扱いに反旗を翻す。そんな伊三郎の思いにはとても共感します。『いち役は仲間さんにお願いできないかな』と言ったら引き受けてくださって本当にうれしく思っています。彼女は芯の強いあの“いち”を、しっかりと演じていらっしゃいました」と絶賛。一方、田村のラブコールを受けた仲間は「田村さんとはCMで共演させていただきましたが、お芝居をご一緒させていただくのは初めてです。実はとても緊張していました。でも、田村さんはそこにいらっしゃるだけで、作品の空気を作ってくださる方なので、毎日楽しく撮影させていただいています。いちは、耐え忍ぶ強さを持った、芯の強い女性。この時代にはもしかしたら強すぎたのかもしれない…。そのいちが持つ“あきらめない心”を大切に、“死んでも家族から離れない”という熱い気持ちで演じていきたいと思っています。時代劇に関心のない若い世代の方たちにも、ぜひ観ていただきたい作品です」とアピールした。
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2013年春放送予定
放送時間未定
テレビ朝日系で放送
