朝ドラ「純と愛」で武田鉄矢演じる善行が急死!!
2月8日に放送された連続テレビ小説「純と愛」(NHK総合ほか)第19週第108話で、主人公・純(夏菜)の父親として昨年10月の放送開始から登場してきた善行(ぜんこう)(武田鉄矢)が、多臓器不全のため亡くなった。
善行は、2月6日の放送で、海で溺れた妻・晴海(森下愛子)を助けようとして泳げないにもかかわらず自ら海に身を投げた。助け出された晴海は幸い軽傷で済んだものの、善行が犠牲に。事あるごとに善行と衝突を繰り返してきた娘の純は、善行が緊急搬送された病院で「あたし、心入れ替えて親孝行するからさ、優しくするからさ」と祈り続けたが、そのかいなく帰らぬ人となった。今後、頼りないながらも“大黒柱”を失った純や晴海が、どう悲しみを乗り越えていくのか注目される。
志半ばでこの世を去った武田は、「昨年11月の段階から“あと3週ぐらいで武田さん(善行さん)死にますよ”と言われまして、“おいおい、頼むぜ、何もまだ芝居なんてやってないよ”という思いで、ちょっと目の前が暗くなったことは事実なんですが、18週・19週と台本を読みまして、“ああ、こんなふうに”とようやく善行の死の全体像が分かったものですから、思いを込めて演じたつもりです」と役柄への思いを語った。
また、武田は自身の体験から「私も母親に偏り過ぎる次男坊で、最後まであまり言葉を交わさずに父とは死別したんですが、不思議なものでして、死んでからよく話すようになった気がします。それが人が死んでいくことの不思議さで、生きているときは話さないんですが、死ぬと話すという。母親もそうですが、死にますと毎日思い出すという。“死ぬことの意味”みたいなものがドラマの中で始まる回なので、そこを皆さん方の思いと重ねていただくといいかな、と思っております」としみじみ語った。
「純と愛」は、理想のホテルづくりを目指す純と、純の夫で人の顔から本性が見抜ける不思議な青年・愛(いとし)(風間俊介)が、数々の困難を乗り越えていく物語。脚本は、最終回でドラマ視聴率史上歴代3位タイとなる40.0%という数字を記録した「家政婦のミタ」('11年、日本テレビ系)を手掛けた遊川和彦が担当している。
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毎週月曜～土曜 朝8:00-8:15ほか
NHK総合ほかで放送
