14日、沖縄・北谷町の美浜メディアステーションでオーディション番組「X FACTOR」(エックスファクター)の1次審査(ステージ1)が行われた。
「X FACTOR」とは、サイモン・コーウェル氏が率いるエンタテインメント会社「SYCO」と世界最大のテレビ制作会社「フリーマントルメディア」が制作する、イギリス発の音楽オーディション番組で、世界160カ国で放送されている。同番組からはワン・ダイレクションらもデビューを飾っていることで有名だ。沖縄は著名なアーティストや芸能人を多く輩出していることに、サイモンが注目。日本初となる開催は「X FACTOR OKINAWA JAPAN」として実現した。
同番組のオーディションは、募集ジャンルに、「ボーカルを含む音楽ジャンル全般」に加え、新たに「ダンス」部門を追加。参加者は半年にかけて数々の審査で絞り込まれ、2014年3月に優勝者が決定し、賞金3万ドル(約300万円)が贈られる。オーディションにはおよそ2000組の応募が集まり、遠くは北海道からの応募もあった。年齢も資格条件である12歳から、上は69歳と層が広く、注目の高さがうかがえる。応募した参加者は、限られた時間内で多彩なパフォーマンスを披露し、審査員にアピールしていた。テレビで募集を知り、先生からの強い薦めもあって、今回のオーディションに挑む町田花厘さん、桃原華恋さん、棚原麻由香さんの3人は中学・高校生で編成されたダンスチーム。オーディションを前に「得意のダンスで(審査員へ)力強いパフォーマンスを披露したい」と意気込んでいた。
1次審査を突破したおよそ120名は、9月21日(土)から2次審査(ステージ2)に挑む。2次審査以降の審査員としてAntinos Management America COO兼ProducerのKaz Utsunomiya、ダンサーの仲宗根梨乃、音楽プロデューサーの松尾潔が登場し、参加者の命運を握る。これから半年という歳月をかけて「世界に向けたアーティスト」を発掘していくオーディションの模様は、沖縄テレビにて10月19日(土)からの放送が決定。世界に向けたアーティストがどのような形で誕生していくのか、今後の展開に注目だ。