10月28日に都内で映画「そして父になる」のティーチインイベントが行われた。当初、是枝裕和監督のみが出席予定だった同イベントだが、主演を務めた福山雅治が急遽サプライズ参加。会場にいた約580人の観客から黄色い歓声があがった。福山にとって、事前の告知をせずにサプライズでイベントに登場するのは初めてだという。また、一般の観客からの質問に直接答えるトークイベントに参加するもの初の経験となった。
「そして父になる」は「第66回カンヌ国際映画祭」で審査員賞を受賞した話題作。息子を取り違えられた2つの家族を通して、“血のつながりとは、家族とは何か?”が描かれている。本作で福山は初の父親役に挑戦した。
観客から未来の父親像や子供の教育について聞かれた福山は、「一応、こういう仕事やってるんで、(自分の子供は)いい学校に入れようとするかもしれない(笑)。選択肢がある環境を作ってあげたいと思う。こういう風にもできるんだよ、嫌だったらやらなくてもいいんだよみたいな。最初からこっちだよというのではない」と語った。また、「福山さん、すごく大好きです!」というファンからの声に「僕も大好きです!」と笑顔で答える一幕も。
イベント終盤では、監督が「本当にたくさんの人に見ていただき、幸せな映画だと思います。11月からまた海外を巡ってくるんですけど、国内でもまたこういう時間があれば、皆さんと共有したいと思っております」と感謝の言葉を述べた。
続いて福山は、「本当に厚かましい意味ではなく、何度も見ていただければと思います。子供たちや共演者と過ごしたお芝居なんだけど、限りなく生活に近いものがフィルムに収められています。今回の作品は何度見ても、その日の感情や体調によって受け止め方が違うものに仕上がっている。僕自身も今後10年、20年、何度も見る作品になると思う。皆さんにも長く生活のなかに寄り添えるような1本として置いていただけると幸いです」と作品に対する思いを語った。
映画「そして父になる」は全国公開中。
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