スティーヴン・キング原作の「ショーシャンクの空に」が河原雅彦演出、喜安浩平脚本で日本で初めて舞台化され、東京・池袋のサンシャイン劇場で全国公演がスタートした。
'94年に全米公開された映画「ショーシャンクの空に」は世界中を感動に包み込み、今なお多くのファンに愛され続けている名作。今回の舞台化では、元銀行家のアンディーを舞台を中心に活躍する成河(ソンハ)が演じ、アンディーを見守る老囚・レッド役を映画・舞台・テレビドラマなど幅広い分野で活躍する益岡徹が務める。
物語の舞台は、ショーシャンク刑務所。身に覚えのない罪で服役した元銀行家の青年・アンディーは、他の囚人にいたぶられても希望を捨てず未来を信じていた。そんなアンディーのひたむきな生き方が、老囚人レッドをはじめ周りの囚人たちに影響を与える。長い服役生活を終えて出所したレッドだが、“シャバ”になじめずまた刑務所に戻ろうかと思い悩む。そんな中、アンディーとの思い出を振り返り、二人が交わしたある約束を思い出すというストーリー。
原作の小柄なイメージにぴったりな成河が、アンディーの苦悩・葛藤・希望を等身大の演技で体現。無名熟出身の実力派俳優・益岡の深みのある演技が観客を魅了する。また、脇を固める俳優陣も個性派ぞろいで、劇団新幹線・栗根まことの揺るぎない存在感や高橋由美子の感動的な歌声が、観客をグッと物語の中に引き込む。終演後には、観客が次々と立ち上がり、熱演した出演者たちに惜しみない拍手が送られた。
舞台「ショーシャンクの空に」は今後、大阪、福岡、愛知(名古屋)、長野(松本)で公演される。
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