百田尚樹、地上波初映像化作は「『黄金のバンタム』を破った男」
人気作家・百田尚樹の傑作ノンフィクション「『黄金のバンタム』を破った男」(PHP文芸文庫)が“2020年東京決定記念 大型シリーズ企画「1964-2020 時代の目撃者」第2弾”として市原隼人主演でスペシャルドラマ化されることが決定した。
「永遠の0」「海賊とよばれた男」などのベストセラーで知られる百田氏自身が“永遠のヒーロー”と語る、日本人で初めての二階級制覇を成し遂げたプロボクサー・ファイティング原田氏のドキュメントを基に、原田氏の知られざる生い立ちを取材し今回のドラマ化を実現。百田作品が地上波で映像化されるのは今回が初となる。
主演は市原隼人。市原は、同じくボクシングを題材にした百田氏の原作映画「ボックス!」('10年)でも主演を務めており、百田氏とのコンビは今回で2回目。ボクサー役として出演するのも同じく約4年ぶり2回目となる。今回、ファイティング原田氏の直接指導を受けて連日猛練習に励み、撮影に臨んだ市原は「作品の中で“栄光とは何なのか?”との葛藤の中、ファイティング原田さんの人生に触れることで今を生きる多くの方々の魂に火をともす作品になっていると思います」と意気込みを語った。
さらに、'12年ロンドン五輪ボクシングミドル級金メダリスト・村田諒太も本作品でドラマ初出演を果たす。市原と同じジムに所属する練習生役として、初めての演技に挑戦した村田は“初の俳優業”について「THE・場違いでしょう! ドラマ出演は今回が最初で最後になるかと(笑)。内山理名さんの演技を一瞬拝見しただけで、その迫力に圧倒されてしまい、“(ドラマの現場は)素人が軽い気持ちで来る場所ではないな”と痛感したんです。もしまた機会があるのであれば(演技の)練習のしっかりしてから臨みたいと思います。主演の市原隼人さんとは初めてお会いしましたが、顔とかもすごく小さくて“身近にいる男前とは違って芸能人の男前はこんなにレベルが高いんだ! ”って思いました」とコメント。ボクシング以外でも中途半端な姿勢は見せたくないという村田の信念を感じさせてくれた。
そのほか、ファイティング原田こと原田政彦の母・ヨシ役で伊藤蘭、同じく姉・サダエ役で内山理名、父・恒作役で平田満、政彦が所属する笹崎ジム会長・笹崎たけし役で片岡鶴太郎ら実力派俳優が共演する。
市原はオファーが来た時を振り返り「高度成長期の日本に希望と感動を与え時代を支えた国民的ヒーローであるファイティング原田さんを演じさせていただけることに驚きを隠せませんでした。原田さんのジムへ行きごあいさつをさせていただきました。器の大きさの中に優しさと男の強さを感じ身が引き締まり、その気持ちを現場で最後まで持てたことに感謝いたします」とコメントしている。
「『黄金のバンタム』を破った男~ファイティング原田物語~」は2月22日(土)午後9時放送予定。“黄金のボクシングDAY”と銘打ち、マカオで行われる村田のプロ3戦目の試合とのコラボレーションを予定している。「ダイヤモンドグローブSP 村田諒太×カルロス・ナシメント~金メダリスト村田諒太プロ第3戦inマカオ~」は同日夜7時57分より生中継される。
土曜プレミアム「『黄金のバンタム』を破った男~ファイティング原田物語~」
2月22日(土)夜9:00-11:10(放送時間変更の可能性あり)
フジテレビ系にて放送
原作=百田尚樹『「黄金のバンタム」を破った男』(PHP文芸文庫)
脚本=龍居由佳里
演出=児玉宜久
出演=市原隼人、伊藤蘭、内山理名、村田諒太、平田満、片岡鶴太郎 ほか