井上真央が主人公・文を演じることが決定している'15年の大河ドラマ「花燃ゆ」で、今回さらに、文の夫で後に群馬県令として草創期の群馬県政に大きく貢献した小田村伊之助(楫取素彦)役で、大沢たかおの出演が発表された。大沢は、'94年の「花の乱」で足利義材を演じて以来、21年ぶりの大河ドラマ出演となる。
同作は、幕末の思想家・吉田松陰の妹で、幕末と明治の動乱の時代を生きた文の生涯を描く。長州で生まれた文は、松下村塾の塾生にかわいがられ、後に長州藩士・久坂玄瑞に嫁ぐことになる。しかし、禁門の変で久坂は自決し、文は毛利家に仕えて嗣子・元昭の子守役となる。その後、亡き姉の夫であった群馬県令の楫取素彦の元へ嫁ぎ、名を美和子と変え、華族の妻として生きていくこととなる。
大沢は今回の配役に「小田村伊之助という人物を知っている方は決して多くはないと思います。私もこのお話を頂いた時に初めてその存在を知りました。150年前、幕末という時代に登場した多くの英雄たち。彼らの栄光の陰には、小田村伊之助のように英雄たちを支え、ともに激動の時代を生きた人たちがたくさんいたという事を知り、歴史とはその時代に生きる全ての人たちによって作られるものなのだと強く感じました。『花燃ゆ』は、そんな英雄たちを陰で支えた人たちと、その家族を描く今までにない大河ドラマになると思います。皆さんが心から共感し、感情移入できる作品になるよう、主演の井上真央さんと共に、スタッフ、キャスト一丸となって精いっぱい頑張りますので、楽しみにしていてください」とコメント。
また、チーフ・プロデューサーの土屋勝裕氏は「吉田松陰が『正直者すぎて困る』と評した小田村伊之助にふさわしい俳優さんは誰だろうと考えた時に、大沢たかおさんが思い浮かびました。真っすぐぐで心に響くお芝居を見せてくれる大沢たかおさんに、この小田村伊之助を演じて欲しい!と思いました。義理の妹・文を優しく見守りながら、何度も幕末のピンチを乗り越えていった不死身の男、そして名県令と讃えられた小田村伊之助、大沢たかおさんの活躍をどうぞお楽しみに!」と期待を込めた。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)