原作者も驚き!? “浅見光彦”第50弾は「飛鳥II」での撮影が実現

2014/03/26 21:37 配信

ドラマ

金曜プレステージ「浅見光彦シリーズ50 貴賓室の怪人」(フジ系)が4月4日(金)に放送。飛鳥II船内で発生した殺人事件の謎に名探偵の浅見(中村俊介・写真右)らが迫っていく

中村俊介演じる名探偵・浅見光彦が数々の難事件の真相を暴く人気サスペンスシリーズの第50作目、金曜プレステージ「浅見光彦シリーズ50 貴賓室の怪人」(フジ系)が4月4日(金)に放送される。

シリーズ初の海外ロケがロシアのウラジオストクで敢行された今作では、“貴賓室の怪人に気をつけろ”と記された1通の怪文書を受け取った作家・内田康夫(伊東四朗)からの依頼を受けて、浅見が取材と称し豪華客船・飛鳥IIに乗船する。浅見がフロントオフィサーの堀田久代(藤澤恵麻)に船内を案内してもらっていると、堀田の携帯に“ロイヤルスイートに不審者が現れた”と連絡が入り、浅見は怪文書との関連を疑う。

原作者の内田康夫氏は、「47都道府県を制覇した浅見シリーズですが、海外を舞台にした事件はなかったんです。それは浅見が私と同じで、飛行機が苦手なためだったんですけど、船旅なら大丈夫だろうと考えました。タイミング良く私自身が船で初めての世界一周に出掛けるところだったこともあり、取材を兼ねてのワールドクルーズになりました。例えば、死体の保存方法では、“もし船内で人が死んだらどこに安置されるのか?”ってクルーに取材しました。けげんな顔をされましたけど(笑)。また、乗客やクルーの人たちが乗船や下船する場合、パスポートのようなIDを見せる義務があります。乗客とクルーという限られた人数の中で、どうやって犯罪が行われるか? 悩みましたね」と執筆の経緯や創作の過程などを明かした。また、「作品の舞台である“飛鳥II”で実際に撮影したことがなんといってもすごいですね。最初は冗談だろう、と思ったんですけど…。最高のスタジオで作品を撮影してもらえて私もうれしいです」と喜びをあらわに。内田氏本人役で伊東四朗が出演することについては「私の役にピッタリだと思います。他人とは思えませんね(笑)」とコメントした。

浅見役の中村は「当初は、豪華客船の中で撮影を続けられるものなのかと思いましたが、いざ撮影が始まると船内にいらっしゃった一般の方々にもすごくご理解いただけて、気持ち良く撮影することができました。(飛鳥IIは)全長が240mもあってとにかく大きいんですが、撮影の香盤表を見て、このシーンはここでやりますよっていう所に行ったら、誰もいなくて…。『どうしよう、どうしよう』と。散々歩き回って探しました。また、船の中ではドレスコードがあったんですけど、普段はTシャツ・ジーンズで働いているスタッフが、ジャケット着用の上マイクを構えていたりとか、照明を当てていたりとかしている姿が面白過ぎて、思わず写真を撮っちゃいました(笑)」と撮影を振り返った。

第50弾の放送について、中村は「浅見光彦役が、榎木孝明さんから僕に代わって36本目なんですけども、10年がたち11年目を迎えます。27歳で始めた時は、(主人公が33歳のため)年齢からくる説得力を27歳の僕で出せるかというところが不安だったんですけども、もう36本もやらせていただいて、その過程も一緒に成長していった感じもあります」と感慨深げに語った。最後に見どころを「本当に“飛鳥II”だと思います! この船の素晴らしさと、その船の中でこんな殺人事件が起きて、浅見がどう解決していくのか…。本当に、いい映像が撮れていると思います。記念の第50弾なので、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思っています!」とアピールした。