GWの風物詩「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014」がことしも開催! ルネ・マルタン氏が見どころを語る!!
ゴールデンウィークの風物詩として定着し、おなじみの音楽祭となった「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014」が5月3日(土・祝)~5日(月・祝)に東京の大手町や丸の内を中心に開催される。今回、見どころについてアーティスティックディレクターのルネ・マルタン氏に話を聞いた。
今回は「祝祭の日」をテーマに、例年とは違う新しい試みがされている。過去9回の音楽祭でとりあげられた作曲家9人と、ことしの1月下旬に行われた「ラ・フォル・ジュルネ・ド・ナント」20回目のテーマであったアメリカからガーシュウィンが加わった10人に、交流の深かった知人を一人ずつ紹介してもらう。'05年のテーマであるベートーベンには同時代の作曲家モシェレスを、'06年のテーマであるモーツァルトには彼の師であるハイドンを、ショパンはリストを、シューベルトはディアベッリといったような音楽史に名を残した作曲家たちの関係性を織り交ぜたプログラムが用意されている。
オーケストラではロシア連邦のタタルスタン共和国からタタルスタン国立交響楽団が初参加。他にも、ヨーロッパを中心に活躍する若い才能豊かな演奏家たちが登場。エレクトロミュージックとクラシックの要素を組み合わせたパフォーマンスや小曽根真が演奏するガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」なども注目だ。
今回新たに使用される「よみうり大手町ホール」では、作曲家最後の作品群や、誰かのために捧げられた作品などを集めた特別プログラムが組まれ、計150の有料公演を予定している。
日本開催では他と違う驚きや発見があるというマルタン氏。「専門性の高い曲目が満員になるなど日本では好奇心の強い聴衆が多く、今回のような名作曲家が集う中での選曲は特に大変だった。また、才能ある若者へ積極的に演奏の機会を与え、新しい才能を発掘することは日本開催での最大のパッションの一つ」と熱く語った。
クラシック音楽の真髄からジャンルを超えた近代音楽まで、多彩な演奏が一斉に堪能できることしの音楽祭は見逃せない。
また、CS放送のクラシック専門チャンネル、クラシカ・ジャパンでは4~6月に「ラ・フォル・ジュルネ」の大特集。5月は昨年、観客を大興奮させた“カスタネットの女王”ルセロ・テナなど音楽祭の多彩な番組が目白押し。こちらもぜひチェックしてみよう。
5月3日(土・祝)~5日(月・祝)
東京国際フォーラム、よみうりホール、よみうり大手町ホール
及び大手町・丸の内・有楽町エリアにて開催
【HP】www.lfj.jp/lfj_2014/
<2ヵ月連続特集>10回記念!ラ・フォル・ジュルネ
「コパチンスカヤ『チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲』」
5月2日(金)夜9:00-9:50
「メシアン音楽祭2011『児玉桃と仲間たち』」
5月9日(金)夜9:00-10:30
「ラ・フォル・ジュルネ・ド・ナント2013『パリ、至福の時』~ギターとカスタネットの饗宴」
5月16日(金)夜9:00-9:55
「ブーレーズ&パリ管『シャマユと共に』」
5月23日(金)夜9:00-10:55
「ヴェルビエ音楽祭2012『ダヴィッド・カドゥシュ』」
5月30日(金)夜9:00-10:30
全てCS放送・クラシカ・ジャパンにて放送
※5月の初回放送分
【HP】www.classica-jp.com/