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「世界一の内容で勝つ!」ボクシング・村田諒太がプロ4戦目を前に意気込みからプライベートまで赤裸々に語る!!

2014/05/21 18:08

5月22日(木)にプロ第4戦に臨む心境を語る村田諒太
5月22日(木)にプロ第4戦に臨む心境を語る村田諒太

5月22日(木)にプロ入り4戦目に挑む村田諒太。オリンピック金メダリストの村田は昨年8月のプロデビュー以来3連続KO勝利を収め、第4戦へ。その舞台は村田が高校時代を過ごした京都にある島津アリーナ京都で、対戦相手はボクシング王国・メキシコの新鋭、ヘスス・アンヘル・ネリオとなっている。現在、練習拠点である米・ラスベガスで試合に向けて調整中の村田だが、旅立つ直前の彼にロングインタビューを敢行した。

――プロ転向後の3試合を振り返っていかがですか?

デビュー戦は東洋太平洋チャンピオンが相手だったんですが、アマチュアの時のスタイルで戦い、派手に勝ってしまったんですよね。そして、そんな自分を引きずって2戦目も戦ってしまいました。2戦目は相手を“倒す倒す”と勢い込んでしまって、練習してきたことと試合が全く違う内容で、結構パンチをもらってしまいましたね。3戦目はその反省も踏まえてしっかり練習して、それをしっかり出せたので、やっと3戦目にしてプロとしての試合ができたと思っています。金メダルの影に引っ張られることもなく、これからプロとしてやっていけるという感触を得たのは3戦目でした

――金メダルを獲得した後、プロに転向しようと決断した一番の理由は?

ボクシングを始めた時、「“世界一強い男”と認められたい!」というのがスタートだったんです。日本は(ボクシングでの)金メダルを48年間獲得してなかったので、それを取れば(プロの)世界チャンピオンになるよりすごいことだと思っていて、メダルを取ったら満足するかと思っていたんです。でも、それでは満足感が得られなくて…。“スポーツ選手”として「すごい」っていうだけで…なんか“いまいちやな”って感じでした(笑)。だから、こっち(プロ)の世界に来ただけのことですね

――ボクシングを始めたころはどんな少年だったんですか?

中途半端でしたね(笑)。悪いことはしたいけど、不良グループは好きじゃなくて。でも、微妙に関わっていた感じで…。どちらかというと一匹狼でした。ボクシングは何しろキツくて、最初は2週間くらいで止めて、でもやっぱり戻って…。中3くらいからですかね、ちゃんと続き始めたのは。ボクシングって1対1の競技で自己責任だから、いろいろハッキリしてるじゃないですか。そこが僕にとっては魅力的でした

――高校で恩師・武元前川先生に出会ったんですよね?

武元先生にシドニー五輪('00年)の映像を見せてもらった高2の終わりくらいから、五輪を意識するようになりました。武元先生は「怖い」と皆が言うんですけど、レールを外れそうになった人間だけに忠告するなど、“最低限のルール”だけを守らせる先生でした。愛があったんですよね。僕が下級生ともめたときは、「そんなことにお前の拳を使うな、他の人の拳とは違うんだから」って諭されましたね。あれはよく覚えています。いつも僕のためにどうかってことを考えていてくれた先生でした

――北京五輪('08年)に出場できなかった後、ボクシングをやめて就職したんですよね?

はい。母校の東洋大学の職員をやっていました。パソコンはブラインドタッチできますよ。ワードもエクセルも覚えました。振り返ると面白かったなぁ。ボクシング日本一なんて何も通用しませんし。大学生相手の仕事で、サークルとか大学祭とかも担当していて、学校内で倒れた生徒を助けたり、やりがいもありました。大学職員を経験できて良かったです

――職員をやりながらもう一度ボクシングに戻った理由は?

東洋大学ボクシング部が試合に出られず、部全体が落ち込んでる時期があったんです。その時に“ちゃんと頑張っている選手もいるんだって証明したい”って思ったんです。そこで僕が考えたのは、僕が全日本選手権に“東洋大学職員”って看板で出て優勝すること。それが復帰のきっかけでしたね。他人のためにボクシングをしたのはこれが初めてでした。結果、優勝したんです。これが僕のターニングポイントでしたね

――ご結婚は早かったんですね?

ロンドン五輪('12年)を目指すって決めた次の年に結婚しました。僕は24歳ですね。嫁は現役復帰にはすぐに賛成してくれました。どこかふらふらしている僕が好きじゃなかったんだと思います(笑)。「学生のために全日本選手権に出る」って言ったとき、「やるべきだよ」ってすぐ応援してくれました

――奥様はどんな方ですか? またお子さんは今おいくつですか?

むちゃくちゃポジティブですね! 例えば、テーブルにお茶をこぼした時、「私が上手くこぼしたから下にまでこぼれなかった」って言える人です(笑)。子供は3歳になります。むっちゃかわいいです!(笑) 携帯に動画入れていつも見ています。今、1年の5分の3は日本、残りはアメリカなので、海外にいるときは悲しくなります。子供に「パパどこにいるの? お仕事しないで」って言われますね(笑)。僕にもっと家にいてほしいんだと思います。僕はやっぱり、自分のためにボクシングをしているんだと思います

――5月22日(木)にいよいよ第4戦を迎えますね

対戦相手の試合を見たんですけど、これまで3回負けてるんですね。正直、この選手に負けていたら“フロイド(・メイウェザー)と戦いたい”なんて言ってられないです。サクっと勝ちたいです! ただ、試合を見た限りでは結構柔らかいんですよ。倒しづらそうな選手で、しかも10ラウンドですし、自分にとってはいい経験になると思います

――勝ち進んだ先には世界チャンプが?

そこにはやっぱりたどり着きたいですし、誰と戦いたいかといって、(現WBA世界ミドル級王者の)ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)かって言われると、今となってはそうでもないけれど…でも、一番有名な選手と戦いたいですよね。今だったら一階級落としてフロイド・メイウェザー(アメリカ)と戦いたいかも。“世界で一番”と言われる選手と戦いたいし、そう言われている選手が集まっている階級ですし、そこは誇りを持ってやっています

――視聴者へメッセージを!

(ミドル級は)アメリカで言うとメジャーリーグ。そこに挑戦する権利を持っているのは今のところ日本では僕だけだと思いますし、その舞台で僕は勝っていくつもりです。世界一になりたいし、自分自身が世界一だと思える内容で勝っていきたいと思っています。応援していただければうれしいです。期待してください!

村田のプロ第4戦は、5月22日(木)夜11時からフジ系にて放送される。世界に挑戦する村田の勇姿を確かめよう。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

村田諒太世界戦略IV~BOXINGダイヤモンドグローブSP~ミドル級10回戦「村田諒太(日本)×ヘスス・アンヘル・ネリオ(メキシコ)」
5月22日(木)夜11:00-11:45(延長あり)
フジ系にて放送
ゲスト=井上尚弥
解説=西岡利晃
実況=福永一茂アナ、森昭一郎アナ、竹下陽平アナ

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